Google は、Gemini を活用して Google フォームのフォーム作成を支援する「フォーム作成サポート (Help me create)」を、日本語を含む複数の言語でも利用可能になったことを発表しました。
この機能は、プロンプトを入力するだけで目的に合ったフォームの下書きを自動生成できる仕組みで、ドキュメントやスプレッドシート、スライド、PDF などの参照ファイルを指定することもできます。
今回のアップデートで日本語にも対応したことで、国内ユーザーでも Gemini を使ったフォーム作成をより効率的に利用できるようになりました。
なお、筆者の Google Workspace アカウントでもすでに機能を確認できています。
日本語でプロンプトを入力するだけでフォームを自動生成
「フォーム作成サポート」は、新しいフォームを作成するときに表示される画面か、フォーム作成中の上部メニューバーのアイコンから利用できます。

作成したいフォームの内容を日本語で説明するだけで、質問項目やタイトル、説明文を含む下書きが自動的に生成されます。
たとえば「イベント参加申し込みフォームを作成。氏名、会社名、参加セッション、連絡先を含めて」と入力すると、必要な質問項目が揃ったフォームがすぐに生成されます。

また、Google ドキュメントや PDF などを指定すると、その内容をもとにフォームを作成することも可能です。
日本語で自然に入力すれば意図を正しく解釈してくれるため、英語入力が必要だった従来よりも使いやすくなっています。
ちなみに、プロンプトを入力する画面では最大 3 つのフォームのテンプレートが表示されており、それを選ぶことも可能です(シャッフルボタンを押すと、ランダムで別のテンプレートに変わる)。
管理者向け設定と提供状況
「フォーム作成サポート」を利用するには、Workspace アプリのサイドパネルにおける Gemini 利用が有効になっている必要があります。
管理者は、管理コンソールからスマート機能とパーソナライズ設定のデフォルトをオンにすることで、組織内ユーザーがこの機能を利用できるようになります。
提供は以下のスケジュールで行われます。
- 即時リリースドメイン: 2025 年 11 月 12 日より順次展開(最大 15 日)
- 計画的リリースドメイン: 2025 年 11 月 26 日より順次展開(最大 15 日)
対応プランは以下のとおりです。
- Business Standard / Business Plus
- Enterprise Standard / Enterprise Plus
- Google AI Pro for Education
- Google AI Pro / Google AI Ultra
- Gemini Business / Gemini Enterprise
まとめ
Google フォームの「フォーム作成サポート」が、日本語に対応したことで業務やイベント、調査など幅広い場面で導入しやすくなりました。
参照ファイルを指定できる柔軟性もあり、より手軽に Google フォームを活用することができます。
筆者の Google Workspace 環境でもすでに利用可能で、日本語で自然に入力するだけで意図を正しく反映したフォームが生成されることを確認しています。


