Google は、Gemini の音声対話機能「Gemini Live」に対して、新しいモデルアップデートの展開を開始しました。
今回のアップデートにより、話す速度やアクセント、語学練習やストーリーテリングなど、会話の表現幅がこれまで以上に自然で柔軟になっています。Android と iOS の両方で順次利用可能になります。
Gemini Live の新機能は 2025 年 8 月の Pixel 10 発表イベントで先行紹介されていましたが、その後数週間をかけて新しい音声モデルが適用され、対話の適応性と表現力が大きく向上しました。
会話の速度やアクセントまで調整できる新機能
今回のアップデートにより、Gemini Live は声の抑揚や間の取り方など、人間らしい表現をより正確に理解し、ユーザーの指示に応じて柔軟に変化できるようになりました。Google が紹介している主なポイントは次のとおりです。
学習内容に合わせて話す速度を調整
たとえばビジネス分析などの難しい科目を学んでいるとき、要点だけを素早く知りたい場合は「スピードを上げて」と指示するだけで、Gemini がテンポを変えて解説します。聞き取りやすい速度に調整できるため、アクセシビリティ面でも有効です。
外国語の会話練習に対応
韓国語の数字練習やスペイン語のあいさつなど、必要な部分に特化した口頭練習が可能です。実際の会話に近いやり取りができ、語学習得の自信につながります。
面接や重要な会話の事前練習に
仕事の面接や難しい相談など、事前に準備したい場面でも、Gemini が相手役として対応します。状況に応じた返答により、現実的な練習環境を作ることができます。
物語の朗読がより表現豊かに
「ローマ帝国をカエサルの視点で説明して」などの依頼に対して、キャラクターのアクセントや語調を交えた物語表現が可能です。学習用途にもエンタメ用途にも利用できます。
アクセントを指定して気軽に楽しめる
料理のレシピをカウボーイ風アクセントで説明するといった使い方も可能で、日常の作業を楽しみながら進められます。
セッションごとに設定はリセット
アクセントや速度などのカスタマイズは、1 回の会話セッション中で有効になります。会話はチャット履歴から再開できますが、新規会話を始めると設定はリセットされます。
今回のモデル更新は、Gemini 2.5 Flash Live API を利用したネイティブ音声出力とみられ、Android と iOS の Gemini アプリで順次反映されています。
出典: Google


