Google は、Google カレンダーのサブカレンダー(他のカレンダーを含む)管理を改善するため、新たに「専用オーナー」制を導入しました。
これにより、組織や個人アカウントで作成されたすべてのサブカレンダーに、明確な所有者が割り当てられるようになります。
すべてのサブカレンダーに専用オーナーを設定
従来、サブカレンダーは組織単位でしか管理できず、所有者を特定する仕組みが存在しませんでした。


今回の変更により、新規に作成されるサブカレンダーには作成者が自動的にオーナーとして設定され、既存のカレンダーにも権限設定に基づいてオーナーが自動的に割り当てられます。

各サブカレンダーは、オーナーの組織ポリシー(データ地域やコンプライアンス設定など)を継承するようになり、より細かな管理とデータガバナンスが可能になります。
オーナーの変更にも対応、組織管理が容易に
また、カレンダーのオーナー権限を別のユーザーに移譲できる機能も追加されました。
ユーザー自身は Google カレンダーの設定画面から、管理者は Google 管理コンソールからオーナーを変更できます。

これにより、部署異動や退職などに伴うカレンダーの引き継ぎもスムーズに行えるようになります。
API も更新、削除や権限変更を制限
Google Calendar API もこの仕様変更に対応しており、Calendars および CalendarList API からサブカレンダーの所有者情報を取得できるようになりました。
また、オーナー以外のユーザーはサブカレンダーを削除できず、オーナー権限のダウングレードも不可能となっています。
提供開始時期と対象
この変更はすべての Google Workspace 利用者および個人 Google アカウントに適用されます。
個人アカウントではすでに展開が始まっており、Google Workspace 環境では 2025 年 12 月 3 日以降、拡張ロールアウト(最大 15 日以上かかる場合あり)として順次反映される予定です。
なお、この機能はデフォルトで有効化され、無効化することはできません。


