Google は、AI を活用した写真管理アプリ「Google フォト」に新たな 6 つの AI 機能を追加したことを発表しました。
今回のアップデートでは、Gemini の画像生成モデル「Nano Banana」を利用した高度な編集ツールが導入されたほか、自然な言葉で写真を検索できる「Ask Photos(質問機能)」が日本語を含む 17 の言語に対応しました。
顔の特徴を自動で修正するパーソナライズ編集
「Help me edit」機能を使うと、「サングラスを外して」「目を開けて笑顔にして」といった指示を入力するだけで、AI が自然な仕上がりの写真を生成します。
ユーザーのフォトライブラリ内にある顔グループを参照し、人物ごとに最適な修正を行うのが特徴です。

音声やテキストで編集を指示(iOS にも拡大)
スライダーを操作せず、「少し明るくして」「背景をぼかして」と音声やテキストで伝えるだけで編集が完了します。
これまで Android 限定だった機能が、米国の iOS ユーザーにも順次展開されます。

Nano Banana による新しい生成スタイル編集
Gemini の画像生成モデル「Nano Banana」が Google フォトにも導入されました。
これにより、「Help me edit」で「ルネサンス風に」、「モザイクアート風に」などと入力するだけで、AI がクリエイティブな画像を生成できます。

テンプレートから簡単に生成できる「Create with AI」
Android 版 Google フォトの [作成] タブに新しく「Create with AI」セクションが追加されました。
「プロのプロフィール写真を作る」、「ホリデーカードを作る」など、用意されたテンプレートを選ぶだけで、AI が自動生成します。
今後は、ユーザーの趣味や写真履歴をもとに提案する「パーソナライズド テンプレート」も米国で提供予定です。

「質問機能 (Ask Photos)」 が日本語対応を含む 100 か国以上に拡大
自然な会話文で写真を検索できる「質問機能 (Ask Photos)」は、「去年訪れた都市を見せて」、「最初に撮ったペットの写真を探して」などの質問に対応します。
今回の拡張で、日本語を含む 17 言語、100 以上の国と地域で利用可能になりました。
対応言語には、英語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語、そして日本語などが含まれます。
写真内で直接質問できる新しい「Ask」ボタン
閲覧中の写真に対して「どこで撮影した?」「関連する写真を見せて」といった質問ができる新機能「Ask」ボタンも追加されました。
「Ask」ボタンは、米国の Android および iOS 版 Google フォトユーザーに展開されます。
これらの機能は順次展開されており、Gemini 機能が有効になっているユーザーから利用可能です。
なお、記事執筆時点では筆者の環境で「質問機能(Ask Photos)」の展開はまだ確認することができませんでした。
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出典: Google, Google フォトヘルプ


