Google は 2025 年 11 月 11 日(米国時間)、Chrome ブラウザの安定版 Chrome 142 向けにセキュリティアップデートを展開しました。
今回の更新により、デスクトップ版は Windows 向けに 142.0.7444.162/.163、Mac および Linux 向けに 142.0.7444.162 が配信されています。
いずれも今後数日から数週間かけて順次展開される予定です。
セキュリティ修正の内容
今回修正された脆弱性は以下の 1 件で、深刻度「高(High)」に分類されています。
- CVE-2025-13042:V8 における不適切な実装(Inappropriate implementation in V8)
この脆弱性は、JavaScript エンジン「V8」に関するもので、悪意あるコード実行やメモリ破損を引き起こす可能性がある問題とみられます。
Google は修正版が広く展開されるまで技術的な詳細を非公開としており、影響範囲の評価や第三者ライブラリでの修正を継続しています。
また、今回のアップデートでは AddressSanitizer や MemorySanitizer、libFuzzer などのツールを用いて、潜在的な脆弱性の検出と修正も行われています。
Android・iOS 版も同時アップデート
同日にモバイル版も更新されており、Android 版は 142.0.7444.158、iOS 版は 142.0.7444.148 が配信されています。
いずれもデスクトップ版と同様のセキュリティ修正が含まれ、安定性とパフォーマンスの改善も実施されています。
これらの更新は、Google Play ストアおよび App Store を通じて今後数日以内に順次配信されます。
手動でアップデートを確認する方法
Chrome ブラウザは通常、自動的に更新されますが、手動で確認することも可能です。
- Chrome を開き、右上のメニュー(︙)をクリック
- [設定] > [Google Chrome について] を選択
- 更新が利用可能な場合、自動的にダウンロードが開始されます
更新完了後はブラウザを再起動し、変更を適用してください。
なお、ChromeOS も同日付けで最新バージョンが ChromeOS 142.0.7444.147 へと更新されています。これについては、後ほど別記事で解説する予定です。
出典: Chrome Releases


