Chromebook で Google に問題を報告する方法。最短は Alt + Shift + I

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Chromebook で Google に問題を報告する方法。最短は Alt + Shift + I

Chromebook で発生した技術的な不具合やバグ、または UI の改善要望を Google に伝える場合は、フィードバック機能を利用します。

最短の手順は Alt + Shift + I を押す方法で、スクリーンショットや診断情報の添付は任意です。再現手順と発生環境をあわせて記載すると、より正確に内容が伝わります。

管理端末を使用している場合は、送信前に組織や管理者のルールを確認してください。また、報告する前に Chromebook ヘルプコミュニティや他のユーザーに質問し、同様の事例がないかを確認することもおすすめします。

目次

どんなときに「フィードバック」を使う?

「フィードバック」機能は、ChromeOS や標準アプリで発生した不具合、デザインや UI に関する要望、翻訳ミスなどを Google に直接報告できる仕組みです。

特定のアプリや設定が正しく動作しない場合や、改善してほしい挙動があるときに利用します。

一方で、端末の物理的な故障(電源が入らない、画面割れ、キーボード不良など)はメーカーや販売店のサポート窓口が対応します。ソフトウェアとハードウェアのどちらが原因か判断が難しいときは、まず再起動やアカウントの切り替えを試してみてください。

最短の送り方 (Alt + Shift + I)

不具合が起きた画面を開いた状態で、Alt + Shift + I を押します。画面にフィードバックフォームが表示されるので、以下の流れで入力します。

  1. 「何が起きたか」「どうなってほしかったか」を簡潔に記載する
  2. 必要に応じて [スクリーンショットを添付] または [診断情報を含める] を選択
  3. [送信] をクリック

ショートカットを使わずに操作したい場合は、シェルフの時計部分から [設定] > [ChromeOS について] > [フィードバックを送信] からも開けます。また、ランチャーで「フィードバック」と検索しても同じ画面を表示できます。

Chromebook 「フィードバックを送信」画面のスクリーンショット
Chromebook 「フィードバックを送信」画面

スクリーンショットを撮影するには、以下の手順で実行します(通常の ChromeOS の操作です)。

  • 全画面キャプチャ: Ctrl + ウィンドウ切り替え
  • 部分キャプチャ: Ctrl + Shift + ウィンドウ切り替え
  • または [時計] をクリックして「クイック設定」から「スクリーンキャプチャ」

伝わる書き方テンプレート

以下のテンプレートを参考にすると、必要な情報を漏らさず整理できます。

### 以下はサンプルです ###

発生手順:
設定 > バッテリー > 充電制限 を ON
AC 接続のままスリープ
復帰後に残量表示が「?」になる

期待結果:
復帰後も残量が正しく表示される

実際の結果:
残量が「?」表示/再起動で一時的に回復

発生頻度:
毎回/ときどき

環境:
端末名(例:HP Elite Dragonfly Chromebook)
ChromeOS バージョン:124.0.XXXX.X(Stable)
拡張機能:Battery Charge Limit など

英語で送る場合は “Steps to reproduce / Expected result / Actual result / Frequency / Environment” としても問題ありません。

スクリーンショットと診断情報の扱い(プライバシーに注意)

送信前に、スクリーンショットや診断情報に個人情報や機密データが含まれていないかを確認してください。

特に、企業や学校の端末では、組織の設定やユーザー名などが写り込むことがあります。必要に応じてトリミングやモザイクを施しましょう。

Chromebook でフィードバックを送信の確認画面のスクリーンショット
フィードバックを送信する前の確認画面

診断情報を含めると、ログやデバイス情報が併せて送信され、再現状況の分析に役立ちます。問題が発生した直後に送信するのが最も効果的です。

また、管理者ポリシーによっては、フィードバックの送信が制限されている場合があります。その場合は、まず管理者に再現手順と事象を共有し、組織を通じて報告するようにしてください。

返信は届く?進捗は確認できる?

送信したフィードバックに対して、個別の返信が届くことは基本的にありません。ただし、同様の報告が多い場合は修正版アップデートや改善に反映されることがあります。

Google の開発者向け「Issue Tracker」とは別の仕組みであり、送信後に内容や進捗を確認することはできません。

うまく送れないときの対処法

フィードバックはオンライン送信が前提ですが、オフライン状態で入力した場合は一時的に保存され、接続が回復した際に送信されることがあります。エラーが出た場合でもウィンドウを閉じず、回線が安定してから「再送信」を試してください。

同じ不具合について複数のユーザーが報告しても問題はありません。報告が多いほど改善の優先度が上がる傾向があります。

よくある質問(FAQ)

Chrome ブラウザだけの不具合は?

Chrome の [ヘルプ] > [問題を報告] から送信できます。

ハードウェア故障やバッテリー膨張は?

メーカーまたは販売店のサポートへ。

送信した内容を削除できる?

個人情報を含めずに送信することが前提です。削除はできません。

まとめ

Chromebook はユーザーからのフィードバックを重視しており、正確な報告が改善につながります。問題に気づいたときは、落ち着いて情報を整理し、適切な経路で Google に伝えましょう。

  • Alt + Shift + I でフィードバックを開く
  • 再現手順・期待結果・実際の結果 を明確に書く
  • スクリーンショットと診断情報 は任意、ただし発生直後が効果的
  • 管理端末は組織ルールを優先し、送信前に確認する
  • 他のユーザーへの質問や確認 も忘れずに行う

また、報告を送信する前や後に、SNS やコミュニティなどで同様の事例が報告されていないかを確認し、他の Chromebook ユーザーにも質問してみてください。他の人の事例を参考にすることで、問題の切り分けや原因特定がしやすくなり、より効果的なフィードバックにつながります。

HelenTech では、この他にも Chromebook と ChromeOS に関する設定や活用について多数の記事を紹介しています。

出典: Google Chromebook ヘルプ

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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