Google は、今後の Android アップデートで Pixel スマートフォンのライト(懐中電灯)機能の明るさを調整できる、新しいスライダー機能の導入を準備しています。
今回、最新の Android Canary 2510 で、このスライダーが本物の懐中電灯を模したデザインへと刷新されていることが確認されました。
Pixel 向けにネイティブな明るさ調整機能を準備
これまで多くの Android スマートフォンでは、クイック設定パネルのトグルからライト(懐中電灯機能)をオン・オフできましたが、明るさを細かく調整できる機能は限られていました。
特に Pixel シリーズでは、これまでサードパーティアプリを利用しなければ明るさを変えられませんでした。
しかし、今後の Android アップデートでは、Pixel のクイック設定からトグルをタップするだけでなく、スライダーを展開して懐中電灯の光量を変えられる仕組みが導入される予定です。
本物の懐中電灯をイメージした新デザイン
最新の Android Canary(ビルド 2510)では、従来のスライダーのデザインから、より視覚的にわかりやすいデザインへと変更されています。

新しい UI は縦方向のスライダーになっており、下端が「オフ」、上端が「最大光量」を示します。スライダーを上に動かすと、ライトのような光のアークが広がり、光の強さが視覚的に表現されるようになっています。ただし、デザインの変更にとどまり、機能そのものは従来と同様に明るさを調整するだけのものです。
従来は横向きのスライダーで左から右に強くなるという、その他の Android のスライダーと同じ見た目でした。今回の縦型スライダーは、一部のユーザーにとって操作感にやや欠ける可能性もありますが、より分かりやすくなったと言えます。
リリースは Android 16 QPR3 以降か
この機能は現時点で Android 16 QPR2 Beta には含まれておらず、正式リリースは 2026 年 3 月に予定されている QPR3 アップデートになると見られます。
今回確認されたのは Android Canary 版であり、今後の数か月間で仕様が変更される可能性もあることに注意してください。
Google は近年、クイック設定やシステム UI の刷新を継続的に進めており、今回のライトスライダー改良もその流れの一環と考えられます。
Google は今後も、日常的な操作をより直感的で快適にする UI 改善を進めていくとみられます。