2025 年 10 月上旬に配信された Pixel 向けの月例セキュリティアップデートを適用後、一部の Pixel 10 シリーズのユーザーから、アプリがランダムにクラッシュしたり、起動画面で停止したりする問題が複数報告されています。
アップデート後にアプリのクラッシュが多発
Reddit では、10 月のアップデートをインストールした Pixel 10 Pro のユーザーを中心に、同様の問題を訴えるスレッドが複数立てられています。
あるユーザーは「10 月のアップデート後、すべてのアプリがランダムにクラッシュするか、起動画面で固まるようになりました。何度か再起動を試しましたが、同じ問題が続いています」と報告しました。
また別のユーザーも「昨日からこの現象が発生し始め、非常に不満です。アプリが開いて読み込まれても、何も操作できずにクラッシュしてしまいます」とコメントしており、問題が広範囲に及んでいる可能性が指摘されています。
一時的な回避策とそのリスク
この問題に関して、一部のユーザーが一時的な回避策を見つけたと報告していますが、手順にはリスクが伴うため注意が必要です。
提案されている回避策
報告によると、Google Play 開発者サービスと Google Play ストアのアップデートをアンインストールすることで、一時的にクラッシュが発生しなくなる場合があるとのことです。
このことから、あるユーザーは、「Play 開発者サービスの 10 月アップデートが、9 月の Android OS アップデートと競合しているのではないか」と推測しています。
注意点とリスク
ただし、この手順を実行すると、デバイス上の Google アカウントからログアウトされる可能性があります。そのため、事前にパスワードや設定済みのパスキーなど、再ログインに必要な情報を確認しておくことが推奨されます。
また、Google Play 開発者サービスは Android スマートフォンの根幹機能を担うため、アンインストールにより他の機能へ影響が出る可能性があります。
実際に、この回避策を試しても問題が再発したという報告もあり、すべてのユーザーで有効な方法ではありません。
Google の対応と今後の見通し
記事執筆時点(2025 年 10 月 13 日)で、Google からこの問題に関する公式のコメントなどはありません。
しかし、報告が急増していることから、近く修正アップデートが提供される可能性があります。
すでに広く展開されていますが、Pixel 10 シリーズを利用しているユーザーは、問題が解決されるまで 10 月アップデートの適用を控えるのが無難かもしれません。
なお、筆者の Pixel 10 Pro ではクラッシュまで至らないものの、操作が遅くなったり、一時的にフリーズする(たとえばスワイプで戻る操作時に固まる)といった症状がしばらく前から確認されています。