Google は、Gemini アプリで人気となっている画像編集・生成機能 「Nano Banana」 (Gemini 2.5 Flash Image モデル) を、検索の 「AI モード」 と 「Google レンズ」 に統合しました。この新機能は、まず米国の Android ユーザーを対象に順次展開されています。
これにより、これまで Gemini アプリでしか利用できなかった高度な画像機能が、検索やレンズを通じてより手軽に利用できるようになります。
検索の AI モードで画像生成・編集が可能に
検索の AI モードでは、プロンプト入力ボックスの左下に新しい「+」アイコンが追加され、そのメニュー内にギャラリー機能が含まれるようになりました。これまでこの位置にあったレンズのアイコンは右側に移動しています。
この新しいメニューから、次の操作を行うことができます。
- ギャラリー: 既存の画像を選択
- カメラ: 新しく写真を撮影
- 画像を作成: バナナの絵文字が目印の画像生成機能
「画像を作成」 を選択すると、プロンプトのヒントが 「画像の説明を入力」 に変わり、新しい画像の作成や既存画像の編集が可能になります。
生成された画像はダウンロードや共有に対応しており、右下には Gemini のスパークアイコンが透かしとして追加されます。

Google レンズに 「作成」 タブが追加
今回のアップデートでより大きな変更が加えられたのが Google レンズで、従来の 「Live」 検索に加え、新たに 「作成」 タブが導入されました。
「作成」 タブの特徴は以下の通りです。
- シャッターボタンに 「Nano Banana」 を象徴するバナナの絵文字が表示されます。
- デフォルトで前面カメラが起動し、セルフィーを撮影しやすくなっています。
- 撮影した画像は AI モードのプロンプトボックスに直接追加され、テキストで編集指示を入力できます。
これにより、Google レンズで被写体を捉え、その場で直感的に画像を編集・生成する、という一連の流れがスムーズになりました。
米国の AI Mode Search Lab ユーザーから展開
この 「Nano Banana」 機能は、現在、米国内の Android ユーザーのうち、AI モードの Search Lab に参加しているアカウントから利用可能になっています。
また、Google は今週、AI モードの提供範囲を新たに 35 言語と 40 以上の国・地域に拡大し、合計で 200 の国と地域で利用できるようになったことも発表しています。
なお、AI モード自体は先月初めに日本語でも提供を開始しています。
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出典: 9to5Google