Google は、Wear OS 6 を搭載する Pixel Watch シリーズで「常に画面を ON」(常に表示状態のディスプレイ、AOD) の状態でもメディアコントロールが表示されるようにするアップデートを、今年後半に提供する予定であることが報じられました。
なお、この変更については Android Developers が今年 5 月に展開した、Wear OS 6 のデベロッパープレビュー版の開発者向けドキュメントで最初に言及されました。
現在の仕様と新しい「常に画面を ON」のデザイン
現在、Pixel Watch で音楽などを再生中に画面がオフになると、メディアコントロールの画面全体がぼやけて中央に時刻が表示される仕様です。
しかし、今後の Wear OS 6 のアップデートにより、Google マップのナビゲーション画面のように、画面をオンにしなくても曲の情報確認や操作が可能になり、利便性が向上します。
新しい「常に画面を ON」のデザインは次のようになります。
- 背景のアートワークは黒い背景にフェードします。
- 再生/停止や曲送りなどのボタンは、アウトライン (輪郭) 表示になります。
- 画面上部には時刻が表示されます。

このデザインは、すでに Google マップのナビゲーションや Google Keep のメモで採用されている常時表示のデザインに似たものとなります。
これにより、ユーザーは手首を少し見るだけで、再生中の曲名を確認したり、基本的な操作を行ったりできるようになります。
提供時期
Google によると、このメディアコントロールのアップデートは 今年後半 を目標としており、Pixel Watch 向けの次の四半期アップデートが行われる 12月が見込まれます。
この機能は、Wear OS 6 を搭載する Pixel Watch 4、Pixel Watch 3、Pixel Watch 2 など、Google のすべての Wear OS 6 デバイスで利用可能になる見込みです。
その他の改善
また、Google はスマートフォンの Gemini アプリで個人用アカウントと仕事用アカウントなどを切り替えると、Pixel Watch 側の Gemini 設定がリセットされ、スマートフォンで再設定が必要になるという問題についても改善を予定しています。
まとめ
今回のアップデートは、特に Pixel Watch で音楽やポッドキャストを頻繁に聴くユーザーにとって、待望の機能改善と言えます。
手首を傾けるか画面をタップしないと曲情報や操作ができなかったこれまでの仕様から、「常に画面を ON」でシームレスに操作できるようになることで、Pixel Watch の利便性がさらに向上します。
出典: 9to5Google