Google は 2025 年 10 月 9 日(米国時間)、Chromebook および ChromeOS Flex 向けに、安定版 (Stable) の ChromeOS 140 の 2 回目となるマイナーアップデートを展開しました。
今回の更新は主にセキュリティ修正や安定性向上を目的としたものとみられます。
ChromeOS 140.0.7339.242 のアップデート概要
今回のアップデートにより、Chrome ブラウザのバージョンは 140.0.7339.229 から 140.0.7339.242 (OS バージョン: 16371.65.0) へ更新されます。
記事執筆時点では、アップデートのリリース告知のみで、詳細な変更内容は公開されていません。

ChromeOS のマイナーアップデートは、セキュリティ修正や軽微な不具合修正が中心であり、新機能が追加されることはほとんどありません。現時点では、今回の更新によって新たな不具合が発生したとの報告は確認されていません。
もしアップデート後に何らかの問題を発見した場合は、以下のいずれかの方法で Google にフィードバックを送信することができます。
- ChromeOS の [設定] > [ChromeOS について] > [フィードバックを送信]
- キーボードショートカット
alt + shift + i
を押す
既知の問題と修正状況
現時点では、ChromeOS 140 のメジャーアップデート以降に広く影響する問題は確認されていません。ただし、以下のような不具合が継続して報告されています。
- Chrome で印刷プレビューを使用して PDF ドキュメントを開くと、ドキュメントの表示が異なる: Chrome の印刷プレビューで、拡大率を 99 未満(拡大率を変更)にすると、印刷結果が異なる可能性がある (#446814380)
また、7 月に一部の Chromebook で発生した「Play ストアが消えるバグ」については、現在も Google による修正対応が継続中です。
一部 Lenovo Chromebook でのゴーストタッチ報告
Reddit や IssueTracker では、一部の Lenovo 製 Chromebook で「タッチパネルでゴーストタッチが発生する」という報告が出ています。
最新の報告では ChromeOS 140.0.7339.229 で確認されていますが、ハードウェア起因かファームウェア起因かは不明で、影響を受けるユーザー数は限定的です。
もしこの問題が発生した場合、以下の方法でタッチスクリーンを一時的に無効化できます。
- タッチスクリーンを一時的に無効にする手順:
- Chrome ブラウザで chrome://flags を開く
- Debugging keyboard shortcuts (#ash-debug-shortcuts) を有効にして再起動
- 再起動後、
G キー (検索キー) + shift + t
でタッチスクリーンの有効/無効を切り替え
問題が解消しない場合は、「ハードウェアのリセット」や Google へのフィードバック送信を推奨します。
まとめ
最近の ChromeOS では、安定性やセキュリティを重視した小規模アップデートが継続して提供されています。現時点で大きな問題は報告されていないため、利用可能になったユーザーは早めに適用しておくことをおすすめします。
一方、大きな問題は報告されていないものの、特定のデバイスや条件下で細かい問題が発生している場合があります。もし、一般的なトラブルシューティングの手順を行っても解消しない場合には、Google にフィードバックをお願いします。
- 前回のアップデート: ChromeOS 140 に最初のマイナーアップデート (140.0.7339.229) が展開
- 前回のメジャーアップデート: ChromeOS 140 安定版がリリース。Chromebook の複数の深刻な脆弱性を修正
なお、ChromeOS 141 へのメジャーアップデートは 2025 年 10 月 14 日に予定されています。
出典: Chrome Releases