Google は、AI 通話機能「メッセージを残す (Take a Message)」が、最新の Pixel 10 シリーズで利用可能になったことを発表しました。
この機能は、不在着信や拒否した通話への対応をよりスマートにするもので、既存の「通話スクリーニング」と「通話メモ」の優れた点を統合したものです。
ただし、現時点では「メッセージを残す」は米国、英国など 4 カ国で、「通話メモ」の AI 機能は米国の英語ユーザー向けに提供が開始されており、現時点で日本は対象外です。
「メッセージを残す (Take a Message)」とは
「メッセージを残す」は、電話に出られない、あるいは出たくない場面でユーザーに代わって Google の AI が応答する機能です。この機能はすべてデバイス上で処理されるため、プライバシーが保護されます。
主な特徴は以下の通りです。
- AI による代理応答: 不在着信や拒否した通話に応答し、発信者にメッセージを残すよう促します。
- リアルタイム文字起こし: 発信者が話した内容をリアルタイムでテキストに変換します。ユーザーは通知をタップすることで、音声を聞かずにメッセージ内容を確認できます。
- 迷惑電話の検出: 「通話スクリーニング」で実績のある迷惑電話検出モデルを利用し、スパムの可能性があるメッセージを識別します。
- AI による要約: 通話後、「通話メモ」のように AI がメッセージの要約や次のステップを生成し、重要な情報を見逃さないようにサポートします。
これにより、ユーザーはすぐに応答できない状況でも、通話の内容を把握し、必要な対応を判断できます。
提供状況
今回、「メッセージを残す」機能が利用可能になったデバイスと地域は以下の通りです。
- 対象デバイス: Google Pixel 10 シリーズ
- 対象地域: オーストラリア、アイルランド、英国、米国
ヘルプページでは「メッセージを残す」機能は Google Pixel 4 以降で利用できることが示されており、Pixel 10 シリーズ以外のデバイスには今後展開される可能性があります。
また、Google Pixel Watch 2 以降でも、Pixel 6 以降のスマートフォンとペアリングすることで利用できます。
まとめ
「メッセージを残す (Take a Message)」は、AI を活用して電話応対の負担を軽減する、Pixel ならではのスマートな機能です。処理がすべてデバイス上で完結する設計も、プライバシーを重視する観点から評価できます。
現時点では日本での展開については明らかにされていませんが、Pixel 10 シリーズ以外の Pixel スマートフォンへの展開も含め、早期展開に期待です。
出典: Google