Statcounter が公開した 2025年10月1日の最新データによると、Google Chrome のデスクトップブラウザ市場におけるシェアが 71.86% に達し、過去最高を記録しました。
前月から 2.6 ポイント増加しており、他の主要ブラウザがシェアを落とす中で、その支配的な地位をさらに強固なものにしています。
各ブラウザのシェア動向
Statcounter のデータによれば、Google Chrome がシェアを伸ばす一方、他のブラウザは苦戦を強いられています。
Microsoft Edge は 2 位を維持しているものの、シェアは 11.73% から 10.37% へと 1.36 ポイント減少しました。
2025 年 10 月 1 日時点での各ブラウザのシェアと前月比の変動は以下の通りです。
- Google Chrome: 71.86% (+2.6 ポイント)
- Microsoft Edge: 10.37% (-1.36 ポイント)
- Apple Safari: 5.69% (-0.35 ポイント)
- Mozilla Firefox: 4.45% (-0.48 ポイント)
- Opera: 2.11% (+0.05 ポイント)

AI 機能の搭載競争が激化
このシェア争いの背景には、各社が積極的に導入を進めている AI 機能の存在があります。ユーザーエクスペリエンスを向上させ、自社ブラウザへの定着を図るため、主要ブラウザは次々と新しい AI 機能を発表しています。
- Google Chrome: 最近の大型アップデートで、生成 AI モデル「Gemini」を統合しました。
- Microsoft Edge: 「Copilot Mode」をリリースし、ブラウザ機能の刷新を図っています。
- Opera: AI 搭載ブラウザ「Opera Neon」を発表し、月額 19.90 ドルのサブスクリプションサービスも提供しています。
AI 搭載への懸念も
一方で、こうした AI 機能の導入に対しては、すべてのユーザーや企業が肯定的なわけではありません。一部からは、AI がブラウジングの楽しみを奪い、ユーザーを受動的な存在に変えてしまうといった懸念の声も上がっています。
今後、AI 機能がブラウザ市場の勢力図にどのような影響を与えるか、その動向が注目されます。
出典: statcounter, Neowin