一部の Google Pixel 7 および Pixel 8 シリーズのデバイスにおいて、[設定] アプリ内に「Pixel 衛星 SOS」の項目が誤って表示されるという問題が報告されています。
しかし、これはソフトウェア上のバグによるものであり、Pixel 7 や Pixel 8 シリーズで衛星通信機能が新たに追加されたわけではなく、これらのモデルでは、衛星通信に必要なハードウェアが搭載されていないため、この機能を利用することはできません。
なお、Google は問題を認識しており、間もなく修正する予定であることを明らかにしています。
Pixel 7 と Pixel 8 で発生している問題
現在、一部の Pixel 7 Pro などのデバイスで、[設定] > [安全性と緊急情報] の項目に「Pixel 衛星 SOS」が表示されることがあります。
これをタップすると、Pixel 9 以降で表示されるものと同様の機能紹介ページが開きます。
しかし、実際に機能を試すための「デモを試す」ボタンは表示されておらず、設定を進めることはできません。

機能が利用できない理由
この機能が Pixel 7 および Pixel 8 シリーズで利用できない理由は、衛星通信に対応したハードウェア(モデム)が搭載されていないためです。
Pixel 7 シリーズには Samsung 製の Exynos 5300 モデムが搭載されていますが、衛星通信機能には新しい Exynos 5400 モデムが必要となります。
このため、ソフトウェア上で設定項目が表示されたとしても、物理的に通信を行うことは不可能です。
Google の対応と今後の見通し
Google はこの問題を認識しており、ソフトウェアの修正によって対応するとしています。
この問題は近いうちに修正され、対象外のデバイスでは「Pixel 衛星 SOS」の項目が自動的に表示されなくなる見込みです。
Pixel 衛星 SOS の対応モデル
Google によると、Pixel 衛星 SOS 機能は以下のモデルで利用可能です。
- Pixel 9
- Pixel 9 Pro
- Pixel 9 Pro XL
- Pixel 9 Pro Fold
- Pixel 10
- Pixel 10 Pro
- Pixel 10 Pro XL
- Pixel 10 Pro Fold
この機能は、現在 33 か国(日本は対象外)で提供されています。
まとめると、お使いの Pixel 7 や Pixel 8 シリーズに「Pixel 衛星 SOS」の設定が表示されたとしても、それはバグであり、実際にその機能を利用することはできません。この表示は、今後のアップデートで解消される予定です。
出典: 9to5Google