Google Pixel スマートフォンに、ネイティブの通話録音機能が再び提供されていることが報告されました。
この機能は、これまで一部の地域で制限されていましたが、米国、英国、インドなどの一部ユーザーのデバイスで利用可能になっているようです。
2025 年 9 月 26 日 追記: 日本でも Pixel 8 Pro でベータ版の電話アプリを使っているユーザーから、「通話の録音」機能が利用可能になっていることが報告されました。
Pixel の通話録音機能が一部地域で再提供
Android Authority の報道によると、Google Pixel の 電話アプリに、通話録音機能が再実装され始めていることがわかりました。
これは、AI を活用して通話内容を要約する「通話メモ (Call Notes)」とは異なる、通話全体を音声データとして保存するネイティブ機能です。この動きは、Google が最近、通話録音に関するヘルプページを更新したことから予測されていました。
通話録音機能の仕組みと使い方
この機能は現在、電話アプリのベータ版 (バージョン 193.0.809761572-publicbeta) でテスト中とみられ、Pixel 8 Pro などのデバイスで利用可能になったと報告されています。
機能の設定
電話アプリの設定内に、「発信者情報 / 迷惑電話」の下に「通話の録音」という新しいオプションが表示されます。
設定では、機能のオン・オフの切り替えのほか、連絡先に登録されていない番号や、特定の番号との通話時に自動で録音を開始するよう設定できます。


録音の開始と確認
通話中は、画面に表示される「通話アシスト」のメニューから手動で録音を開始できます。
録音が開始されると、プライバシー保護の観点から、通話の当事者双方に録音中であることが通知されます。録音された音声データはデバイス内に保存され、「通話履歴」から再生、共有、削除が可能です。


提供状況と今後の見通し
現在、この機能は米国、英国、オーストラリア、カナダ、インドなどの一部ユーザーに限定的に展開されているようです。
Google のヘルプページによると、対象デバイスは Pixel 6 以降および Android 9 以降を搭載したその他のデバイスとされていますが、どの地域で正式に提供されるかはまだ明らかになっていません。
機能が利用可能になると、通話アプリ内におすすめカードが表示されるため、ユーザーはすぐに気づくことができます。
まとめ
今回は、Google Pixel にネイティブの通話録音機能が再提供され始めているという情報についてお伝えしました。
日本では、通話録音に関する法律上の問題やプライバシーへの配慮から、これまで同様の機能の提供は難しいと考えられます。
日本のユーザーから、Pixel 8 Pro でベータ版の電話アプリで「通話の録音」機能が利用できるようになっていることが共有されました。そのため、日本でも今後同機能が提供される可能性があります。
ビジネスシーンなどでこの機能を必要とするユーザーにとっては利便性が向上するため、今後の正式な展開に期待です。