Google は、先月予告していたように完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro 2」向けに、新機能を追加するファームウェアアップデート (バージョン 4.467) の配信を開始しました。
今回のアップデートにより、周囲の状況に応じてノイズを調整する機能や、Gemini との連携を強化する機能などが追加され、リスニングの質と利便性がさらに向上します。
Pixel Buds Pro 2 のアップデートで追加される新機能
今回のファームウェアアップデートには、主に 4 つの新機能が含まれています。
アダプティブオーディオ
「アダプティブオーディオ」は、周囲の状況を認識しながら、不要なノイズの音量を動的に低減する機能です。
ウォーキングやサイクリング、電車での移動中、ジムでのトレーニング中など、周囲の音に注意を払いたい状況でも、音楽やポッドキャストを快適に楽しむことができます。
聴覚保護機能
この機能は、近くで消防車のサイレンが鳴るなど、突然の大きな騒音が発生した際に、イヤホンが自動で音量を下げて聴覚を保護するものです。
これにより、予期せぬ大音量で耳を痛めるリスクを軽減します。
通話とテキストのヘッドジェスチャー
スマートフォンに触れることなく、簡単な頭の動きで通話やテキストメッセージを操作できる「ヘッドジェスチャー」機能が追加されました。
電話に出たりテキストに返信したりする際は頷き、着信を拒否する場合は首を振るだけで操作が完了し、本格的なハンズフリー操作が可能になります。
なお、この機能はファームウェアバージョン 4.467 と Google アプリのバージョン 16.36 以降で、今後数週間にわたって順次展開されます。
Gemini Live のボイスフォーカス機能
高度な音声処理技術により、騒がしい環境でも Gemini Live との会話がよりクリアになりました。
この機能は、ユーザーの声を優先して背景の雑音を除去するため、周囲で他の人が話しているような状況でも、Gemini Live との対話が中断されることなくスムーズに行えます。
この機能を利用するには、Gemini モバイルアプリと Google アカウントを搭載した互換性のある Android デバイスとのペアリングが必要です。
アップデートの入手方法
このファームウェアアップデートは、すべてのユーザーに段階的に配信されます。
アップデートを確実に受信するためには、Pixel Buds Pro 2 を充電し、スマートフォンに接続した状態にして、Google アプリを最新バージョンに更新しておく必要があります。
自動アップデート
Pixel または Android 6.0 以降のデバイスに接続されている場合、ファームウェアは自動的にダウンロードされます (約 10 分)。ダウンロード中もイヤホンは使用可能です。
その後、イヤホンを充電ケースに戻すとインストールが開始されます (約 10 分)。
手動アップデート
自動アップデートをオフにしている場合は、Pixel Buds アプリから手動でアップデートを実行できます。
- イヤホンを充電ケースにしっかりとセットします。
- スマートフォンの Google Pixel Buds アプリを開きます。
- [その他の設定] > [ファームウェア アップデート] に進みます。
- [手動アップデートが利用可能] をタップし、画面の指示に従います。このプロセスには約 15 分かかります

また、Web コンパニオンアプリ (mypixelbuds.google.com) からも最新のファームウェアをダウンロードできます。
まとめ
今回のアップデートにより、Pixel Buds Pro 2 にもアダプティブオーディオが追加され、ヘッドジェスチャーや強化された Gemini 連携が利用可能になりました。
記事執筆時点では、筆者の Pixel Buds Pro 2 では機能の展開を確認できていませんが、アップデートは順次配信されるため、対象のユーザーは展開されるまで待ちましょう。