Google は、AI を活用してアイデアを視覚化できる新しいコンセプトツール「Mixboard」を、Google Labs の実験的ツールとして発表しました。
このツールは、テキストプロンプトなどからムードボードを簡単に作成することができます。
現時点では、米国内でパブリックベータ版として公開されているため、日本など米国外からの利用はできません。
Mixboard とは?
「Mixboard」は、Google Labs が提供する実験的な AI 搭載ツールです。家の装飾、イベントのテーマ、新製品のアイデア、DIY プロジェクトなど、さまざまなアイデアを視覚化し、探求、洗練させることを目的としています。
オープンキャンバス形式のツールで、そのフォーマットは FigJam や Adobe の Firefly Boards、Pinterest ボードなどに似ています。
なお、「ムードボード」とは画像や色、ロゴなどを使用して、コンセプトやアイデアを表現するためのデザインを視覚的に伝えるためのプレゼンテーションです。

Mixboard でできること
Google の発表によると、「Mixboard」の主な機能は以下のとおりです。
- プロジェクトの開始: テキストプロンプトまたは事前に用意されたテンプレートから新しいプロジェクトを開始できます。
- 画像の利用と生成: ユーザー自身の画像をアップロードできるほか、「メンフィススタイルのカップ、ボウル、皿を見せて」 といった説明文から AI にユニークな画像を生成させることも可能です。
- 自然言語による編集: 「画像を少し変更して」 「画像を結合して」 といった自然言語のプロンプトでボードを編集できます。また、アップロードした画像を参考にして新しい画像を生成することもできます。
- ワンクリック操作: 「再生成 (regenerate)」 や 「類似画像を生成 (more like this)」 といったワンクリックオプションで、アイデアの新しいバージョンを素早く作成できます。
- テキスト生成: ボード上の画像のコンテキストに基づいて、AI がテキストを生成します。
これらの機能により、家の装飾の計画やイベントの企画など、さまざまな用途でアイデアを探求することができます。
なお、Mixboard は Google の「Gemini 2.5 Flash」モデルを基盤としており、画像編集には新しいモデル「Nano Banana」が採用されています。
まとめ
Google が新たに発表した 「Mixboard」 は、AI を使って直感的にムードボードを作成できるツールです。テキストプロンプトや自然言語による編集機能により、アイデアの視覚化を簡単に行えます。
「Mixboard」 は現在、米国内でパブリックベータ版として公開されています。公式サイト (labs.google/mixboard) からアクセスできますが、現時点では日本など米国外からの利用はできません。
まだ実験的な段階ですが、今後より広い地域でも試せるようになることに期待です。
出典: Google