現在、Samsung が開発中とされる次期 One UI 8.5 のビルドから、NFC を使ったファイル共有機能の開発に取り組まれている可能性が報告されました。
この機能は Samsung の Quick Share (クイック共有) に統合され、かつての「Android ビーム」のようにデバイス同士を近づけるだけで簡単にファイルを転送できる可能性があります。
NFC を利用した新たなクイック共有
この情報は Android Authority が、One UI 8.5 ビルド内から、NFC によるファイル共有に関連する複数の文字列を発見しました。
<string name="labs_nfc_sharing_summary">This experimental feature allows you to share files directly with nearby devices using Quick Share using NFC.</string>
<string name="labs_nfc_sharing_title">Using NFC</string>
<string name="labs_nfc_sharing">NFC</string>
この内容から、この機能はユーザーが任意で有効にする「実験的機能」として提供される可能性が高いと考えられます。
Android ビームのような手軽な操作
この機能が実装されれば、ユーザーはファイル転送の際に、共有したい相手のデバイスに自分のスマートフォンを近づけるだけで、クイック共有を開始できるようになります。これは、過去に Android で提供されていた「Android ビーム」と同様の直感的な操作です。
Android ビームでは、NFC で接続を確立した後、Bluetooth でファイルを転送していましたが、Samsung のクイック共有では、より高速な Wi-Fi Direct が使用されるとみられます。
さらに、ファイル転送時に再生されるアニメーションを選択できる機能を示唆する文字列も見つかっています。
iOS の「NameDrop」に対抗か
NFC を利用したファイル共有は、Google が提供する標準の「Quick Share」にも既に存在しますが、広く認知されておらず、あまり活用されていないのが現状です。
Samsung がこのタイミングで同様の機能を「実験的機能」として開発している背景には、Apple が iOS 26 で導入した「NameDrop」を意識していると考えられます。
NameDrop も NFC を活用しており、デバイスを近づけるだけで連絡先やファイルを交換できます。
まとめ
One UI 8.5 で NFC を利用した Quick Share が実装されれば、Galaxy デバイス間のファイル共有がこれまで以上に簡単になることが期待されます。
ただし、今回発見された情報はリークされたビルドに基づくものであり、最終的に製品版にこの機能が搭載されるかは不明です。