Google Pixel 9 シリーズにおいて、ディスプレイに明るい縦線が表示されるといった問題が複数報告されています。
この問題は昨年 Pixel 8 シリーズで発生したディスプレイの問題と似ており、ピンクや緑、または白色の細い線が画面を縦に横切るように表示されるとのことです。
最初は断続的に現れ、再起動すると一時的に消えるものの、最終的には恒久的な線として残り、ディスプレイの交換が必要になるケースが多いようです。
現状でははっきりとした原因は不明ですが、ハードウェアの不具合の可能性が指摘されています。
多数報告されているディスプレイの問題
このディスプレイの問題は、様々な Pixel 9 ユーザーから報告されています。
ユーザーからは、「一度も落としたことがなく、傷一つないにもかかわらず、画面にピンク色の線が表示された。セーフモードでの再起動やリセットでも消えない」といった報告や、「1本のピンク色の線から複数の緑色の線へと症状が進行した」、「スマートフォンの右下、SIM カードトレイの近くを押すと問題が再現され、その後、線が恒久的に表示される」といった内容が報告されています。


このほかにも、Google のヘルプコミュニティでは、「Android 16 へのアップデート後、Google Pixel 9 のディスプレイにピンク色の線が表示された」といった内容もあります。

考えられる原因と Pixel 8 での前例
コミュニティでは、この問題の原因について、パネルの下にあるネジの緩みが圧力となり、縦線を引き起こしているのではないかという説が有力視されています。
本体の特定の場所を押すと症状が現れたり消えたりするという複数の報告とも一致します。
基本的なトラブルシューティングは一時的な解決策にしかならず、根本的な解決にはディスプレイの交換が必要となる場合がほとんどです。
Pixel 8 シリーズで同様の問題が発生した際、Google は対象となるデバイスに対して、購入から最大 3 年間、1 回限りの無料画面交換を提供する延長修理プログラムを導入しました。
なお、このような縦線が表示される問題は Pixel シリーズに限定されたものではなく、OLED スクリーンを搭載する OnePlus、Apple、Samsung など、他の多くのスマートフォンブランドでも同様の事例が報告されています。
現在の対応と今後の見通し
現時点でこの問題に直面しているユーザーにとって、最も確実な解決策は保証期間内での交換です。多くのユーザーは無償でディスプレイを交換できていますが、一部では新品ではなく再生品が提供されたとの報告もあります。
症状は断続的な表示から恒久的なものへと進行する傾向があるため、問題に気づいたらすぐに対応することが推奨されます。
今後、Google がこの問題を Pixel 8 の時のように広範囲な問題として認識し、新たな延長修理プログラムを発表するかが注目されます。
まとめ
Pixel 9 シリーズで報告されている画面の縦線問題は、過去の Pixel 8 シリーズの不具合を思い起こさせます。原因はハードウェアにある可能性が高く、多くの場合はディスプレイ交換が必要となります。
もし同様の症状が発生した場合は、保証期間内にサポートへ連絡することをおすすめします。
余談ですが、筆者は Google Pixel 9 Pro Fold で発生していた物理 SIM カードの認識エラーからカバーディスプレイが反応しなくなり、最終的にデバイスが起動しなくなるという問題に遭遇したばかりです。
出典: PiunikaWeb