Google は、健康・フィットネスデータのハブアプリである「ヘルスコネクト」に、Android スマートフォン本体のセンサーを利用したネイティブの歩数追跡機能を追加しました。
この変更は、最新のベータ版である Android 16 QPR2 Beta 2 で正式に確認されています。
これまでヘルスコネクトは、他の健康・フィットネスアプリから集約したデータを管理する「保管場所」のような役割でしたが、今回のアップデートにより、アプリ自体が能動的にデータを記録するように変わります。
ヘルスコネクトがネイティブの歩数追跡機能を追加
Google は Android 16 QPR2 Beta 2 のリリースノートで、「ヘルスコネクトがデバイスのセンサーを使用して歩数を自動的に追跡できるようになった」と明らかにしました。
これにより、他の健康管理アプリなどがユーザーの許可を得ることで、ヘルスコネクトが記録した歩数データを利用できるようになります。
開発者にとっては、これまでよりも少ない手間で、電力消費を抑えながら歩数計機能をアプリに追加できるというメリットがあります。
アプリ内の変更点
Android 16 QPR2 Beta 2 を搭載したデバイスでヘルスコネクトを開くと、画面上部に新しい機能をお知らせするバナーが表示されます。

このバナー内の [確認] ボタンをタップすると、新たに追加された「デバイス」ページに移動します。
このページでは、ヘルスコネクトにデータを提供しているデバイスの一覧が表示され、自分のスマートフォンが歩数データを記録していることを確認できます。また、同様の内容が通知としてもユーザーに知らされます。
データハブからデータ追跡へ
これまでヘルスコネコクトは、他のアプリのデータを集約する機能が中心で、Appleの「ヘルスケア」アプリと比べると、独自のデータ追跡機能がありませんでした。
今回の歩数追跡機能の追加により、ヘルスコネクトは単なるデータの保管場所から、Google Fit のようにデータを統合・追跡するアプリへと進化していく可能性があります。
まとめ
ヘルスコネコクトに歩数計機能が直接搭載されたことは、ユーザーにとってはより手軽な健康管理に、開発者にとってはよりシンプルな機能実装につながる重要なアップデートです。
歩数計測を皮切りに、今後さらに多くの健康指標がヘルスコネコクトで直接管理できるようになることが期待されます。