現在、Pixel 10 Pro XL で横向きに動画を撮影した際に、音声がこもったり、ズーム時に音量が急に変化したりする問題が報告されています。
しかし、この現象は端末の不具合ではなく、Google が行った設計上の変更と、ユーザーの「持ち方」に起因する可能性があります。
スピーカーとマイクの位置が Pixel 9 Pro XL から変更
Google は、Pixel 10 Pro XL の本体下部にあるスピーカーとマイクの配置を、前モデルの Pixel 9 Pro XL から左右入れ替えました。
Pixel 10 Pro XL は、USB-C ポートを基準として、メインスピーカーが右側に、マイクが左側に配置されています。
この変更は、スマートフォンを横向きにしてゲームなどをプレイする際に、多くのユーザーが手のひらでスピーカーを塞いでしまうことを防ぎ、より良い音を提供する目的です。

右手で持つとマイクを塞いでしまうという副作用
しかし、スピーカーの位置を変更したことにより、マイクが本体下部の左側(横向きでは右下に位置する)に移動したため、右利きのユーザーがごく自然な形で端末を横向きに持つと、手のひらでマイクを覆ってしまう可能性が高くなりました。

特に動画撮影中にズーム操作を行うと、親指の動きに合わせてマイクにかかる圧力が変化し、録音される音声の音量が急に大きくなるなどの現象が発生することがあります。
これが、一部のユーザーが報告している音声問題の主な原因と考えられます。
簡単な解決策は 180 度回転させること
この問題を回避するための最も簡単な方法は、動画を撮影する際にスマートフォンを 180 度回転させて持つことです。これにより、マイクが手のひらで覆われるのを防ぐことができます。
ただし、この持ち方は普段とは逆になるため、右利きのユーザーにとっては扱いにくく感じるかもしれません。
これは根本的な解決策ではありませんが、Pixel 10 Pro XL で動画を撮影する際には、マイクの位置を意識することが重要です。