Google Pixel の「消しゴムマジック」でパフォーマンス低下の報告が相次ぐ

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Google Pixel スマートフォンの代表的な機能の一つである「消しゴムマジック」について、最近になってパフォーマンスが低下しているというユーザーからの報告が相次いでいます。

現在では RedditGoogle ヘルプコミュニティなどで、期待通りの結果が得られないという声が多数寄せられています。

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「消しゴムマジック」で起きている問題

現在、消しゴムマジックに関して、以下のような問題が複数のユーザーから報告されています。

  • 電線などのオブジェクトをうまく消去できない
  • テクスチャがぼやけたり、不自然なパターンで塗りつぶされたりする
  • 処理が完了しても、写真が全く変化しない
  • 消去後の代替バージョンが表示されない

Google の Pixel コミュニティでは、ある Pixel 8 Pro ユーザーが「1 年前より結果が悪くなった」と投稿しています。また、Pixel Fold のユーザーからは、インターネット接続を促すメッセージが表示された後、編集が失敗するケースが多いとの報告も上がっています。

さらに Reddit の投稿では、旧バージョンでは自動で提案されていた電線などが検出されにくくなり、手動でなぞっても対象範囲にうまくフィットしなくなったという不満も見られます。

編集ツールの変更が影響か

これらの問題の一部は、2024 年の夏に行われた編集ツールの変更が影響している可能性があります。

一部のユーザーは、このアップデートで「編集マジック」へのアクセス方法などが変更された際に、従来の消しゴムマジックの挙動が変更、あるいは置き換えられたのではないかと指摘しています。

その結果、現在の消しゴムマジックは機能が制限されたように感じられたり、デバイス上での動作が不安定になったりしているようです。

また、以前よりも処理速度が遅くなったという報告もあり、思うような結果が得られないことが、ユーザーの不満に影響しています。

実際のテストでも以前よりも精度は低い

報告されている問題を検証するため、HelenTech でも実際に「消しゴムマジック」を試しました。

その結果、写真からロープウェイのケーブルを選択した際にオブジェクトがうまく認識されず、処理時間も以前より長くなる傾向が見られました。

この結果は、多くのユーザーから報告されているパフォーマンス低下と同様の傾向を示すものです。

ただし、選択範囲を少し広めに調整することで、従来通りに消去できる場合もありました。このことから、全ての場合で問題が発生するわけではないようです。

原因は不明、今後の改善に期待

多くのユーザーからパフォーマンスの低下が報告されているものの、消しゴムマジックの機能が具体的にどのように変更されたのか、その根本的な原因は明らかになっていません。

Google のプロダクトエキスパートは、コミュニティでユーザーに具体例の提供を求め、デバイスのログを添えたフィードバックの送信を促しています。これは、開発チームが最近のアップデートに関連する問題の特定を進めている可能性を示唆しています。

もし、Google フォトで「消しゴムマジック」を使って以前よりもうまく機能しないと感じた場合、今回の何らかの問題の影響を受けている可能性がありますので、今後のアップデートによる早期の修正が期待されます。

出典: PiunikaWeb

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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