Google は、Google カレンダーで予定をコピーまたは複製する際の仕様を変更し、既存の予定に含まれる Google Meet の会議コードは、コピー・複製後の新しい予定には引き継がれなくなったことを発表しました。
この措置は、会議のプライバシーとセキュリティを向上させることを目的としています。
予定のコピー時に Meet 会議コードは引き継がれない
これまで、Google カレンダーの予定をコピーまたは複製すると、設定されていた Google Meet の会議コードもそのまま新しい予定に引き継がれていました。
しかし、今回のアップデートにより、予定をコピー・複製した場合でも、Meet の会議コードは自動的にコピーされず、新しい予定では会議が設定されていない状態になります。

もし、コピー元の予定と同じ会議に参加する必要がある場合は、ユーザーは手動で Meet の会議コードをコピーして、新しい予定に貼り付ける必要があります。
プライバシーとセキュリティの向上のため
これまでの仕様では、同じ会議コードが複数の異なる予定で共有される可能性があり、意図しない第三者が会議に参加したり、会議の録画やメモといった情報が誤った参加者に共有されたりするリスクがありました。
今回の変更では、会議コードを元の予定に固有のものとすることで、各会議が完全に分離されます。
これにより、招待されたゲストのみが会議に参加できるようになり、情報共有のミスを防ぐことができます。
展開時期と対象ユーザー
この機能は、2025 年 9 月 8 日から段階的に展開が開始されており、機能が全てのユーザーに反映されるまで 15 日以上かかる可能性があります。
対象となるのは、全ての Google Workspace アカウント、および個人の Google アカウントを持つ全てのユーザーです。管理者側での設定は不要で、自動的に適用されます。
まとめ
今回の Google カレンダーの仕様変更は、一見すると少し不便に感じるかもしれません。しかし、同じ会議コードが意図せず複数の予定で使い回されることで生じていた、情報漏洩や混乱のリスクを根本から解消するための重要なアップデートです。
これにより、ユーザーはより安全かつ確実にオンライン会議を管理できるようになります。