Google Pixel 7a で報告されていたバッテリー膨張の問題が、Pixel 7 と Pixel 7 Pro のユーザーにも広がっていることが明らかになりました。
これには画面の浮きや背面パネルの剥離といった同様の事象が、複数のユーザーから報告されています。
Pixel 7a に続き 7 / 7 Pro でもバッテリーが膨張
当初は Pixel 7a 固有の問題と見られていましたが、Pixel 7 と Pixel 7 Pro の所有者からも、バッテリーの膨張によって画面や背面パネルが本体から分離するという同様の報告が相次いでいます。
多くの報告は購入から約 2 年後に発生
ある Pixel 7 Pro ユーザーは、購入から約 2 年で背面ガラスパネルが本体フレームから剥離し始めたと報告しました。内部を確認したところ、バッテリーの膨張が原因である可能性が高いことがわかったようです。
この報告には 100 件以上の同意が寄せられ、他のユーザーからも同様にバッテリーが膨らんだ自身のデバイスの写真が投稿されました。
複数の報告が購入から約 2 年後に発生していることから、これは個別の問題ではなく、特定のパターンを持つ問題である可能性が考えられます。
ある Pixel 7 ユーザーは、通話中にバッテリー残量が 30% から 0% に急激に低下し、その直後に「スマートフォンが手に持てないほど膨らんだ」と報告しています。膨張はその後も続き、画面と本体の間にクレジットカード 2 枚分の隙間ができたとのことです。
Google の対応には一貫性が見られない
この問題に対する Google の対応は一貫しておらず、一部のユーザーは無償での本体交換や修理を受けられていますが、サポート担当者から「そのような問題は存在しない」と初期対応をされたケースも報告されています。
物理的な証拠があるにもかかわらず一度は否定されたものの、ケースをエスカレーションしたことで最終的に解決に至ったユーザーもいます。
また、あるユーザーが修理店に持ち込んだところ、技術者から「バッテリーを交換しても、数ヶ月以内に 50% の確率で問題が再発する可能性がある」と警告されたという報告もあり、根本的な解決が難しい可能性も示唆されています。
Google は今年初め、Pixel 7a のバッテリー膨張問題を認め、同モデルを対象とした延長修理プログラムを開始しました。しかし、Pixel 7 と Pixel 7 Pro に関しては、同様の公式プログラムはまだ発表されていません。
バッテリー膨張は安全上のリスクも
Google の公式ガイダンスには、端末を「机やカウンターの上に置き、使用せずに完全に放電させる」よう案内がありますが、最も安全な対処法は、Google のサポートに連絡するか、正規サービスセンターでデバイスを点検してもらうことです。
現時点では、高負荷なゲームや動画編集、高温環境下でのカメラの多用などを行わないユーザーのデバイスでは、問題が発生していないケースもあるようです。
しかし、バッテリーに異常が見られた場合は、ただちに使用を中止し、専門家に対応を依頼することをお勧めします。
まとめ
Pixel 7a で広く知られていたバッテリー膨張の問題が、Pixel 7 と Pixel 7 Pro にも拡大していることが、ユーザーからの多数の報告によって明らかになりました。特に購入から 2 年程度経過したデバイスで発生する傾向があるようです。
Google の対応はユーザーによって異なり、Pixel 7 および 7 Pro 向けの公式な延長修理プログラムはまだ提供されていません。
バッテリーの膨張は安全上の重大なリスクを伴うため、お使いのデバイスに画面の浮きや本体の膨らみなどの兆候が見られた場合は、速やかに Google のサポートまたは正規サービスセンターに相談してください。
出典: PiunikaWeb