MediaTek の次期チップセット「MT8189」を搭載することがわかっている開発中の Chromebook 「Padme」 が、タブレットまたはデタッチャブルタイプのデバイスになる可能性が報告されました。
この情報は、Chromium Gerrit に投稿された「Padme」と、関連する着脱式キーボード「Eirtae」に関する 2 つの新しいコミットから明らかになったものです。
「Padme」がタブレットである 2 つの根拠
「Padme」がタブレットデバイスであると推測される根拠は 2 つあります。
一つ目は、「Padme」 のコミット内に見つかった 「base (keyboard) detection」 (ベース・キーボードの検出) という記述です。


これは、デバイスがキーボードドックの着脱を認識するための機能であり、「Padme」 がタブレットのフォームファクタであることを強く示唆しています。
二つ目の根拠は、「Eirtae」 というコードネームを持つ新しい着脱式キーボードの開発が進められていることです。

なぜこれが着脱式キーボードであるかと言えば、過去の着脱式キーボード搭載の Chromebook と同じ設定ファイルを共有しているためです。

この情報からも、例えば Lenovo Chromebook Duet 11 Gen 9 や ASUS Chromebook CM30、Dynabook Chromebook C70 といったデバイスと同じカテゴリになることがわかります。
ちなみに「Eirtae」という名前は、、スター・ウォーズにおいて「Padmé Amidala」の侍女であったことも影響しているかもしれません。
「Jedi」ベースのデバイスと今後の展開
「Padme」は、「Jedi」と名付けられた新しいベースボードで開発されている最初のデバイスです。
これまで 「MT8189」 を搭載するデバイスは 「Skywalker」 という別のベースボードで開発が進められており、こちらはクラムシェル型やコンバーチブル型向けと推測されています。
今回の情報により、「Jedi」ベースのデバイスはタブレットおよびデタッチャブル型デバイス向けになる可能性が濃厚になりました。
まとめ
MediaTek MT8189 は、現行 MT8188 (Kompanio 838) から大きなアップグレードはないものの、パワフルかつ電力効率に優れた ARM ベースのチップセットになると期待されています。
また、着脱式キーボードのコードから、採用されているデバイスはいずれも教育向けで展開されているモデルであり、以前の予想どおり「Skywalker」と「Jedi」のどちらも、教育向けデバイスが中心になる可能性があります。
いずれにしても、現状ではまだ開発中の情報となりますので、今後の進展に期待です。
出典: Chrome Unboxed