ソニーが開発中とされる、スマートフォン向けの新しいカメラセンサー「IMX09E」について、より詳細なスペック情報がリークされました。
このセンサーは 200MP の高解像度だけでなく、オートフォーカスや HDR 機能においてもアップグレードされている可能性があり、Samsung の「Galaxy S26 Ultra」をはじめとする次世代フラッグシップモデルへの搭載が期待されています。
新型センサー「Sony IMX09E」の詳細スペック
著名なリーカー Digital Chat Station 氏によると、「IMX09E」はソニーの現行フラッグシップセンサー「Lytia LYT-900」の上位モデルとして位置づけられています。

今回のリークでは、「IMX09E」は次のような仕様になることが示されています。
- 解像度: 200MP
- センサーサイズ: 1/1.12インチ
- ピクセルサイズ: 0.7µm
- プロセス: 22nm
- HDR 技術: Hybrid Frame-HDR (DCG+VS) をサポート
- ダイナミックレンジ: 100dB 以上の超高ダイナミックレンジと Full Well Capacity (FWC) の向上。FWC の向上は、センサーがより多くの光情報を取り込めることを意味し、明暗差の大きい場面での表現力が豊かになります。
- ズーム機能: 2倍および4倍の全画素融合によるロスレスズーム
- オートフォーカス: 16C 2×2 OCL (On-Chip Lens) 技術を搭載。これにより、特に暗い場所でのオートフォーカス速度と精度の向上が期待されます。
Galaxy S25 Ultra のセンサーとの比較
「IMX09E」のセンサーサイズ (1/1.12インチ) は、Samsung の「Galaxy S25 Ultra」に搭載されている「ISOCELL HP2」(1/1.3インチ、0.6μm) よりも大型です。
一般的にセンサーサイズが大きいほど多くの光を取り込めるため、写真のディテールや暗所での撮影性能の向上が見込まれます。
ただし、現時点では Galaxy S26 Ultra にこのカメラが搭載されるかどうかは定かではなく、以前のリークでは ISOCELL HP2 の改良版が搭載される可能性が示唆されていました。
搭載が予想されるスマートフォン
この新しいセンサーは、Qualcomm の次世代フラッグシップチップセット「Snapdragon 8 Elite Gen 5」と組み合わせて、各社の最上位モデルに搭載されると見られています。
現在、採用が噂されているのは以下のモデルです。
- Oppo Find X9 Ultra
- Vivo X300 Ultra
- Samsung Galaxy S26 Ultra
一方で、Xiaomi は「Xiaomi 16 Ultra」にはこのセンサーを採用しない可能性があるとも伝えられています。
ハードウェアとソフトウェアの両立が鍵
どれだけセンサーのハードウェア性能が向上しても、最終的な写真の品質はソフトウェアの画像処理能力に大きく依存します。
撮影された膨大なデータを適切に処理し、センサーの性能を最大限に引き出すためには、各スマートフォンメーカーのソフトウェア最適化が不可欠です。
まとめ
今回リークされたソニーの新型センサー「IMX09E」は、200MP という高解像度に加え、オートフォーカス性能やダイナミックレンジなど、多岐にわたるアップグレードが期待されます。
ただし、これらの情報はまだリーク段階のものであり、仕様や搭載されるスマートフォンについては変更される可能性も十分にあり得ます。
出典: Weibo (Digital Chat Station), Notebookcheck, Android Headlines