Google は、Google スライドに AI モデルの Gemini を活用した新しいテキスト推敲機能を追加したことを発表しました。
この機能により、スライド内のテキストボックスにある文章を、言い換えたり、短縮したり、箇条書きにしたりすることが可能になります。資料作成の効率とコンテンツの質を向上させる便利な機能です。
今回のアップデート内容
今回のアップデートで、Google スライドのテキストボックス内で Gemini を利用してテキストを推敲できるようになりました。
テキストボックスを選択すると表示される「推敲(refine)」アイコンをクリックすることで、この機能にアクセスできます。

プリセットされたオプションとして、以下の操作がワンクリックで実行できます。
- 言い換え(Rephrase): テキストを異なる表現に変更します。
- 簡潔に: テキストをより簡潔にします。
- フォーマルに: テキストをより公式な文体にします。
- 箇条書きに: テキストを箇条書きのリストに変換します。
また、独自の指示(プロンプト)を入力して、より具体的にテキストをカスタマイズすることも可能です。
この機能は、スライド上のテキストを素早く洗練させ、コンテンツの分かりやすさを向上させることを目的としています。
なお、Chromebook Plus に搭載されている「文書作成サポート」機能と合わせて、今回の Google スライドの新機能を使うことで、Chromebook ユーザーはスライド作成時にもシームレスにテキスト推敲を行えるようになり、利便性がさらに向上することが期待されます。
展開と利用可能なプラン
この機能は、即時リリースおよび計画的リリースドメインを対象に、2025 年 9 月 1 日から最大 15 日間かけて段階的に展開されます。
管理者が Gemini を有効にしている場合、対象ユーザーにはデフォルトでオンになります。
利用可能なプランは以下の通りです。
- Business Standard, Plus
- Enterprise Standard, Plus
- Google AI Pro for Education
- Google AI Pro, Ultra
- Gemini Business, Enterprise
まとめ
Google スライドに Gemini のテキスト推敲機能が加わることで、資料作成がさらに効率的になります。特に、プレゼンテーションの文言をブラッシュアップしたい場合や、長文を要点だけにまとめたい場合に非常に役立ちます。
Google はドキュメントや Gmail など、他の Workspace アプリケーションでも Gemini の統合を進めており、今回のスライドへの機能追加もその流れの一環です。今後も AI を活用した生産性向上機能の強化が期待されます。