Google は、動画作成ツール Google Vids に、最新の動画生成 AI モデル Veo 3 を活用した新機能を追加したことを発表しました。
この機能により、ユーザーは画像をアップロードし、簡単なテキストプロンプト(指示文)を入力するだけで、 8 秒間の音声付き高品質な動画を生成できるようになります。
新機能の概要
今回のアップデートで、Google Vids 内で静止画を手軽に動画コンテンツへと変換できるようになりました。
ユーザーは製品の写真やロゴなどの画像をアップロードし、どのような動画にしたいかをテキストで指示するだけで、Veo 3 が自動で 8 秒間の音声付き動画を生成します。
これにより、専門的な編集スキルがなくても、静的な素材からダ動きのあるコンテンツを簡単に作成することが可能になります。
具体的な使用例
Google は、この新機能の活用例を2つ紹介しています。
製品画像を動的な動画に
例えば、コーヒー豆の袋の画像に「コーヒーカップを持った女性がフレームインしてくる間、カメラはコーヒーの袋に焦点を合わせ続ける」といったプロンプトを入力することで、製品の魅力を引き出す動画が作成されます。
これにより、製品の静止画を、より動きのある魅力的な紹介動画に変換できます。
画像をアニメーション化してイントロ/アウトロを作成
建設現場の作業員が写った画像に対し、「より多くの安全ベストを着た作業員が前景に歩いてくるパンショット」というプロンプトを与えることで、プレゼンテーションやレポートの冒頭を飾るアニメーションが生成されます。
これにより、画像から動画のオープニングやエンディングに使用できるシーンを作成することも可能です。
利用方法と展開について
この機能は、Vids の利用が許可されているすべてのユーザーに対して、デフォルトで有効になります。利用するには、Google Vids の編集画面右側のサイドバーから [生成] > [画像をアップロード] を選択します。
展開スケジュールは以下の通りです。
- 即時リリースドメイン: 2025 年 8 月 27 日より最大 15 日間かけて段階的に展開されます。
- 計画的リリースドメイン: 2025 年 9 月 16 日より 1〜3 日で展開されます。
なお、現時点では欧州経済領域 (EEA)、スイス、英国ではこの機能を利用できません。
この機能は、以下の Google Workspace プランおよび個人向けプランで利用可能です。
- Google Workspace
- Business Starter, Standard, Plus
- Enterprise Starter, Standard, Plus
- Essentials, Enterprise Essentials, Enterprise Essentials Plus
- Nonprofits
- Gemini Education または Gemini Education Premium アドオン
- Gemini Business, Gemini Enterprise アドオン
- 個人向け
- Google AI Pro, Ultra
まとめ
Google Vids と Veo 3 の統合により、これまで静的な素材しか持っていなかったユーザーでも、手軽に動画コンテンツを作成できるようになります。製品紹介やマーケティング資料、SNS 投稿など、様々なシーンで表現の幅を広げる強力なツールとなりそうです。