Google Pixel、オーディオ共有機能「Auracast」対応に一貫性がない

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Google の Bluetooth オーディオ共有機能「Auracast」への対応は、Pixel デバイス全体で一貫性がないことが問題視されています。

例えば、新製品「Pixel Buds 2a」がこの機能に対応していないほか、既存モデルでもいくつかの制限があることが分かっています。

目次

Pixel デバイスで起きている 3 つの問題点

現在、Pixel デバイスの Auracast 対応には、主に 3 つの問題点があります。

新製品「Pixel Buds 2a」が対応していない

新たに発表された「Pixel Buds 2a」は、多くの点で性能が向上しましたが、Bluetooth オーディオ共有 (Auracast) 機能には対応していません。

「Pixel Buds Pro 2」で機能が制限されている

「Pixel Buds Pro 2」は Auracast に対応しているにもかかわらず、Pixel スマートフォンと接続した場合にのみ、その機能が使えなくなるという制限がかけられています。

同じイヤホンを Pixel 以外のスマートフォンに接続すると Auracast は正常に動作するため、この制限は Pixel 側によるものと考えられています。

廉価モデル「A シリーズ」では意図的に非対応

Pixel スマートフォンの廉価モデルである A シリーズでは、ハードウェアは対応可能であるにもかかわらず、ソフトウェアによって Auracast が利用できないようブロックされている可能性が高いです。

なぜ問題?

Auracast は、1 つのデバイスから複数のイヤホンへ同時に音声を送ることができる Bluetooth の新技術です。これにより、友人と同じ音声をそれぞれのイヤホンで聞いたり、公共施設で音声案内を受け取ったりすることが、メーカーを問わず可能になります。

これまで同様の機能は各メーカーの独自規格に限られていましたが、Auracast はこの課題を解決できるユニバーサルな規格です。しかし、その普及には Google のような大手メーカーの協力が欠かせません。

Google の製品ごとに異なる対応は、この便利な技術の普及を遅らせる可能性があります。一方で、Samsung は幅広い製品で Auracast に積極的に対応しており、その姿勢は対照的です。

Google Pixel の Auracast の設定
Google Pixel の Auracast の設定

まとめ

Google の Pixel デバイスにおける Auracast への対応は、製品ごとに異なり一貫性がありません。そのため、ユーザーにとって分かりにくい状況になっています。

Auracast は、誰もが簡単にオーディオを共有できるようになる技術であり、普及のためには Google など大手のメーカーの協力が不可欠です。

今後、Google は Auracast のサポートや改善などに取り組んでくれることに期待したいですね。

出典: Android Authority

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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