Google のキーボードアプリ「Gboard」の最新ベータ版から、句読点キーの表示/非表示をより細かくカスタマイズできる新機能がテストされていることが明らかになりました。
これにより、ユーザーはタイピングスタイルに合わせて、よりすっきりとしたキーボードレイアウトを選択できる可能性があります。
コンマとピリオドを個別にオン/オフ可能に
Android Authority によると、最新の Gboard ベータ版 (バージョン 15.8.4.793526320-beta-arm64-v8a) の APK 解析によって、キーボード設定に新たな項目が発見されました。
今回見つかったのは、「コンマ (,)」キーと「ピリオド (.)」キーの表示を、それぞれ個別のトグルスイッチで切り替えるオプションです。

これは、2025 年 3 月に発見された、コンマとピリオドの両方を単一のスイッチでまとめて非表示にするテストの改良版とみられます。
以前のテストでは両方のキーを一度にしか制御できませんでしたが、今回の変更によって、ユーザーは「コンマは残し、ピリオドだけ非表示にする」といった、より柔軟なカスタマイズが可能になります。
ユーザーの好みに合わせた柔軟なカスタマイズ
Apple の iPhone のキーボードでは、句読点キーがデフォルトで非表示になっており、数字や記号のキーボードに切り替えて入力する必要があります。
Google は Gboard でも同様にシンプルなレイアウトを目指しているようですが、今回のテストではユーザーに選択肢を与える余地を残しているようです。
この機能が実装されれば、文章の入力スタイルに応じて、頻繁に使う句読点キーだけを表示させたり、見た目を重視して両方とも非表示にしたりと、個々の好みに合わせた調整ができます。
正式リリースは未定
この機能は APK 解析によって発見された、開発中のものです。そのため、今後の正式版 Gboard に必ずしも実装されるとは限りません。
しかし、3月のテストからさらに改良が加えられていることから、Google がこの機能の開発を積極的に進めている可能性は高いと考えられます。
強制的な変更ではなく、オプションとして提供される見込みであるため、ユーザーにとっては歓迎すべき改善と言えそうです。