Google は新型スマートフォン Pixel 10 シリーズの発表と同時に、ユーザーの考えや体験を安全に記録できる Pixel 向け「ジャーナル」アプリを発表しました。
このアプリは、デバイス上で動作する AI を活用し、プライバシーを重視した設計が特徴です。
オンデバイス AI で日記を安全に
Pixel Journal アプリの最大の特長は、Gemini Nano AI モデルを Tensor G5 チップ上で動作させることで、すべてのデータ処理と保存をデバイス内で完結させている点です。
これにより、ユーザーが入力したテキスト、画像、位置情報などのデータがオンラインに保存されることはありません。
Google はこのアプリを「完全にプライベートなアプリ」と位置づけており、ユーザーは PIN を設定することで、ジャーナルを第三者から保護できます。ジャーナリングの際には、AI が生成するプロンプトが思考の整理や目標の進捗管理をサポートし、時間経過とともにインサイトを提供します。
現時点では、「ジャーナル」アプリは英語のみでの提供ですが、将来的には旧モデルの Pixel スマートフォンにも提供される可能性があります。
まとめ
この「ジャーナル」というコンセプトは、Apple が2023年後半に iOS 17.2 で iPhone 向けにリリースした「ジャーナル」アプリにインスピレーションを得たものと見られます。
すでに Google Play ストアには「ジャーナル」アプリが公開されており、説明などが日本語で記載されていることから、今後英語以外の言語にも展開されることが期待できます。