Google が、エントリーモデルの完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds A シリーズ」の後継機となる「Pixel Buds 2a」を発表しました。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)やマルチポイント接続など、多くの新機能が搭載されています。また、同時に発表された「Pixel Buds Pro 2」には新色「Moonstone」が追加され、新機能も提供される予定です。
日本国内での価格は 23,800 円で、現在予約受付中で 10 月 9 日より順次発送が開始されます。
Google Pixel Buds 2a の主な特徴
「Pixel Buds 2a」のデザインは「Pixel Buds Pro 2」と見分けがつかないほど似ており、イヤーチップに加え、新たに「スタビライザー」が搭載されています。

これにより、耳へのフィット感が向上し、より安定した装着が可能になります。カラーは Iris と Hazel の 2 色展開で、4 サイズのイヤーチップが付属します。
内部には「Pixel Buds Pro 2」と同じ Tensor A1 チップセットが採用され、大幅な性能向上が期待できます。防水・防塵性能はイヤホン本体が IP54、充電ケースが IPX4 に向上しました。
バッテリー駆動時間も改善され、イヤホン単体で最大 10 時間、充電ケースを併用すると最大27時間の音楽再生が可能です。旧モデルがイヤホン単体で 5 時間だったことを考えると、大きな進歩です。
また、充電ケースのバッテリーは自分で交換できるように設計されており、ミント色のプルタブとアクセスしやすいネジでメンテナンス性が考慮されています。
新機能が多数搭載
「Pixel Buds 2a」の最大の魅力は、エントリーモデルでありながら、ハイエンドモデルに匹敵する機能が多数搭載されたことです。
- アクティブノイズキャンセリング(ANC): A シリーズとして初めて ANC に対応。これにより、騒がしい環境でも音楽や通話に集中できます。ANC を有効にした場合、再生時間はイヤホン単体で7時間、ケース併用で20時間となります。
- マルチポイント接続: 複数のデバイス間でシームレスに切り替えが可能になります。
- 空間オーディオ(Spatial Audio): 臨場感のあるサウンドを楽しめます。
- 透過モード: 周囲の音を取り込むことで、イヤホンを装着したままでも会話が可能です。
- Gemini AI ツールとの統合: Google が提供する最新の AI アシスタント「Gemini」にアクセスでき、メールの読み上げ、道案内、アイデア出しなど、様々なタスクをこなせます。
- Find Hub: イヤホンを紛失した際に、マップ上で位置を確認したり、イヤホンから音を鳴らして見つけたりすることができます。
一方で、ワイヤレス充電には引き続き非対応であり、充電ケースにスピーカーが搭載されていないため、ケース単体での紛失時の発見は困難です。
Pixel Buds Pro 2 の新情報
Google は「Pixel Buds Pro 2」の新モデルは発表しませんでしたが、新色「Moonstone」を追加しました。
また、既存の「Pixel Buds Pro 2」のソフトウェアアップデートにより、新しい機能が追加されます。
- アダプティブ オーディオ: 周囲の環境に合わせて自動で音量を調整する機能です。
- 聴覚保護機能: 突然の大きな音を自動で抑制する機能です。
- 通話応答: うなずいたり、首を横に振ったりすることで通話の開始・終了が可能になります。
- ボイスフォーカス (Gemini Live): バックグラウンドノイズを除去する高度な音声処理により、騒がしい環境でも Gemini と自然な会話ができます。
価格と発売日
「Pixel Buds 2a」の価格は 23,800 円で、現在予約受付中です。10 月 9 日より順次発送が開始される予定です。
「Pixel Buds Pro 2」の新色「Moonstone」は、価格が 36,800 円ですが、記事執筆時点では割引されて 25,760 円で購入することができます。8 月 28 日以降順次発送となります。
まとめ
今回発表された「Pixel Buds 2a」は、エントリーモデルながら ANC やマルチポイント接続といった人気の機能を惜しみなく搭載しており、非常に魅力的な製品です。特に、イヤホン本体が小さく、軽量になった点や、自分でバッテリー交換ができるようになった点は、ユーザーにとって大きなメリットとなります。
ハイエンドモデルである「Pixel Buds Pro 2」にも、ソフトウェアアップデートで便利な機能が追加されるため、どちらのモデルを選ぶか悩む人もいるかもしれません。
手頃な価格で最新機能を求めるなら「2a」、より高音質なサウンドやより強力な ANC、Pro モデル特有の機能を求めるなら「Pro 2」になると思います。
詳細については、Google ストアをご覧ください。