Google は 2025 年 8 月 12 日 (米国時間)、Chromebook などの ChromeOS および ChromeOS Flex の安定版 (Stable Channel) を利用しているデバイス向けに、ChromeOS 138 における 3 回目のマイナーアップデートを展開しました。
今回のアップデートにより、Chrome ブラウザのバージョンは 138.0.7204.221 から 138.0.7204.232 へ、プラットフォームバージョンは 16295.70.0 から 16295.74.0 へと更新されます。
記事執筆時点では、アップデートのリリース告知は出ていますが、詳細な内容については公開されていません。
今回のアップデートについて
ChromeOS のマイナーアップデートは、主にセキュリティ修正や細かなバグ修正が中心となることが多く、新機能が追加されることは稀です。今回も同様の改善が含まれていると考えられます。
なお、今回のアップデートが直接影響しているわけではありませんが、一部のユーザーから ChromeOS 138 で導入された新機能「フリーフォーム壁紙」や「デスク同期」(ただし、Google Workspace アカウントで管理コンソールから有効にした場合)が利用可能になっていることが報告されています。

引き続き注意が必要な既知の問題
前回のアップデート以降、ユーザーに影響を与える可能性のある以下の既知の問題については、現時点で解決されたかどうかの公式な発表はありません。引き続き注意が必要です。
- 一部の Chromebook から Play ストアが消えるバグ: ChromeOS 138 へのアップデート後、一部のデバイスで Play ストアのアイコンやインストール済みアプリが消える問題が報告されています。Google はこの問題を認識し修正に取り組んでいますが、具体的な修正時期はまだ不明です。
- ARM CPU 搭載 Chromebook でのライブストリーミング TV のフリーズ問題: 一部の ARM ベースの Chromebook で、ライブ TV ストリーミングが 5 秒後にフリーズする問題が報告されています。
- クイック設定でのマイク切り替え時の表示問題: クイック設定でショートカットキー (
検索 + m
) を使ってマイクのミュートを切り替えると、テキストが白く表示され見づらくなる問題が報告されています。
まとめ
今回のアップデートは、これまでの傾向からバグ修正やセキュリティの改善が含まれていると考えられます。現時点では、アップデート後に新たな大きな問題は報告されていないため、基本的にはアップデートを適用することをおすすめします。
もしアップデート後に新しい問題を発見した場合は、以下の方法で Google にフィードバックを送信することができます。
- フィードバックを送信する:
ChromeOS の [設定] > [ChromeOS について] > [フィードバックを送信]
から問題を報告します。
前回のアップデート: ChromeOS 138 に 2 回目のマイナーアップデート (138.0.7204.221) が展開