Google は最近、Chromebook などの ChromeOS および ChromeOS Flex の安定版 (Stable Channel) を利用しているデバイス向けに、ChromeOS 138 における 2 回目のマイナーアップデートを展開しました。
今回のアップデートにより、Chrome ブラウザのバージョンは 138.0.7204.178 から 138.0.7204.221 (プラットフォームバージョン: 16295.70.0) へと更新されます。
記事執筆時点では、Google からこのアップデートに関するリリースノートは公開されておらず、詳細な変更内容については確認できていません。
今回のアップデートについて
Chrome Releases ではまだアップデートの告知は行われていませんが、ChromeOS のマイナーアップデートは、主にセキュリティ修正や細かなバグ修正が中心となることが多く、新機能の追加は稀です。
また、現時点でも ChromeOS 138 のメジャーアップデートで展開予定となっている「フリーフォーム壁紙」と「デスク同期」を確認することができませんでした。
新たに報告されている問題について
今回、ChromeOS 138 のメジャーアップデートから、いくつかの細かい問題が発生していることが報告されているようです。
ARM CPU を搭載した Chromebook でのライブ ストリーミング TV のフリーズ問題
一部の ARM ベースの Chromebook では、Chromeま たは Chrome PWA でのライブ TV ストリーミングが 5 秒後にフリーズすると報告されています。この問題は、シークレットモードでストリーミングを視聴することで回避できるようですが、もしお使いの Chromebook でライブストリーミング TV がうまく機能しない場合、この影響を受けている可能性があります(問題 #436306442)。
クイック設定で「検索 + m」を使ってマイクを切り替えると、テキストが白で表示される問題
大きな影響があるわけではありませんが、クイック設定中に「検索 + m」を使ってマイクのミュートを切り替えると、テキストの表示が黒ではなく白で表示され、見づらくなります(問題 #437112106)。これはダークモードを使用中は特に目立ちます。
以下は実際に試すことができたので、スクリーンショットを貼っておきます。なお、スピーカーも同様に白いテキストになることがありました。


既知の問題について
ChromeOS 138 へのメジャーアップデート以降で、ユーザーに広く影響を与える可能性のある既知の問題として、引き続き以下の点に注意が必要です。
一部の Chromebook から Play ストアが消えるバグ
一部の Chromebook では、ChromeOS 138 へアップデート後、Play ストアのアイコンやインストール済みアプリがすべて消えてしまう問題が報告されています。Google はすでにこの問題を認識し、修正に取り組んでいることを明らかにしていますが、具体的な修正時期はまだ示されていません。
まとめ
記事執筆時点では、Chrome Releases での告知はありませんが、これまでの傾向から、バグ修正やセキュリティの改善が含まれていると考えられます。現時点では、アップデート後に新たな大きな問題は報告されていないため、基本的にはアップデートを適用することをおすすめします。
もしアップデート後に新しい問題を発見した場合は、以下の手順で Google にフィードバックを送信することができます。
- ChromeOS の [設定] > [ChromeOS について] > [フィードバックを送信]
前回のアップデート: ChromeOS 138 に1回目のマイナーアップデート (138.0.7204.178) が展開