Google は昨年、メモアプリ「Google Keep」のリマインダー機能を「Google ToDo リスト (Google Tasks)」に統合する計画を発表しましたが、その移行が 2025 年後半に実施される予定であることが、更新されたサポートドキュメントによって明らかになりました。
リマインダー機能の Google ToDo リストへの統合
Google はこれまで、散在していたリマインダー機能を Google Todo リストに置き換える取り組みを進めており、2023 年には Google アシスタントのリマインダーが Google ToDo リストに置き換えられ、タスク管理機能の一元化が図られました。
今回の Google Keep のリマインダー機能の移行は、2024 年 4 月の時点では「今後 1 年以内」に実施されると案内されていましたが、今回の日程更新により、移行完了の時期が 2025 年後半であることが示されました。
なお、記事執筆時点では、この日程は英語のサポートページで更新されており、日本語のページではまだ言及されていませんでした。
移行後の変更点
移行が完了すると、ユーザーが Google Keep でリマインダーを設定した際の動作が変更されます。
現在、Keep の右上にあるベルアイコンをタップすると「後で通知 : Google リマインダーに保存されます」と表示されますが、移行後はリマインダーが自動的に Google ToDo リストに保存されるようになります。ToDo リストに保存されたリマインダーには「From Keep (Keepから)」というバッジが表示され、どのアプリで作成されたタスクかを識別しやすくなります。
この変更により、ユーザーは Keep で作成したリマインダーを Keep 本体、Google カレンダー、Google ToDo リスト、そして Google アシスタントといった複数のサービスから横断的に確認、編集、完了できるようになります。
Workspace 全体でのタスク管理を効率化
この統合により、Google ToDo リストは Workspace 全体におけるタスク管理の単一ソリューションとしての役割を担うことになります。
Keep をはじめ、Gmail、カレンダー、チャット、ドキュメント、アシスタントなど、どのサービスからタスクやリマインダーを保存しても、Google ToDo リストがそれらを一元管理し、ユーザーが利用する各 Workspace アプリ間で最新の状態を保ちます。
Google Keep のリマインダーは、特に長いメモを添付した場合に優れた利便性を提供していましたが、この利便性は移行後も維持されることが期待されます。
なお、Google Todo リストでは現在 Keep で利用できる「場所を選択」したリマインダー機能が使用できなくなり、場所に基づく通知が届かなくなることに注意してください。この場合、引き続き Google Keep でリマインダーを受け取る必要があります。
まとめ
今回の統合が完了することで、Google Todo リストや Google カレンダーから一括でタスクを管理することができるようになります。しかし、位置情報に基づく通知は Todo リストでは受け取れないため、引き続き Keep を利用する必要があることに注意してください。