Google は Android に標準搭載されている QR コードスキャナのデザインを刷新し、ユーザーへの提供を開始しました。この新しいインターフェースは、約 1 年前にベータ版で初めて確認されていましたが、ついに正式に展開されます。
主な変更点として、操作ボタンが画面下部に集約され、片手での利便性が大幅に向上しています。
新しい QR コードスキャナの変更点
今回のアップデートによる主な変更点は、ボタンの再配置と新しいアニメーションの追加です。
これまでの UI では、画面上部に「スキャナーを閉じる」「懐中電灯を有効にする」「フィードバックを送信する」の 3 つのボタンが配置されていました。一方で、ギャラリーの写真から QR コードをスキャンするためのボタンは画面下部にありました。
新しいデザインでは、このうち「懐中電灯」と「フィードバック」のボタンが画面下部へ移動し、「写真からスキャン」ボタンの隣に並んで配置されています。これにより、スマートフォンの大画面化が進む中でも、親指が自然に届く範囲に主要な操作ボタンがまとまり、片手でアクセスしやすくなりました。

なお、UI の変更に加え、QR コードを読み取るための四角いビューファインダーが表示される際の起動アニメーションも新しくなりました。
提供状況
この QR コードスキャナーのデザイン刷新は、Google Play 開発者サービスの 2025 年 5 月のアップデートに関する変更履歴に含まれていましたが、実際のユーザーへの提供は最近になって開始されたようです。
提供は段階的に行われているため、最新の Google Play 開発者サービスをインストールしていても、一部のデバイスではまだ利用できない場合があります。今後、数日間でより多くのユーザーに展開される見込みです。
なお、筆者のデバイスでは今回の QR コードスキャナーの変更を確認することができました(前述の画像のとおり)。
まとめ
あまり気にしたことはありませんが、長らく音沙汰なかった Android 標準 QR コードスキャナーの UI 刷新が始まりました。
今回のアップデートは、ボタン配置を下部に集約することで、特に片手での操作性を重視したユーザーフレンドリーな改善となります。まだお使いのデバイスで変更が確認できない場合でも、近いうちにアップデートが適用されることが期待されます。