Google は、Android 向けの Google レンズアプリにおいて、ユーザーインターフェース (UI) を刷新するアップデートの展開を開始しました。新しい UI は、よりシンプルな見た目になりましたが、以前まで表示されていた「宿題」などが削除されるといった変更があります。
新しい Google レンズの UI の変更点
Android 向けに展開が始まった新しい Google レンズの UI では、主に以下の 2 点が変更されています。
まず、画面下部に配置されていた機能選択のボタンが「検索」と「翻訳」の 2 つに整理されました。これにより、インターフェースが簡素化され、より直感的な操作が可能になっています。次に、カメラのビューファインダーが画面全体に表示されるようになりました。以下はその画面のスクリーンショットです。

今回のアップデートで大きな変更となるのが、「宿題」機能が削除されたことです。おそらく、Google は宿題の解答や学習支援といった複雑なタスクについては、Google レンズよりも対話形式で柔軟に対応できる Gemini へと移行させる狙いがあると考えられます。
また、UI はシンプルになりましたが、Google レンズの検索機能は強化されており、最近のアップデートでは、「検索」オプション利用時に Google の「AI モード」にアクセスできるようになりました (現在は米国とインドのユーザーに限定)。
この機能により、AI を活用した、より詳細な検索結果を得ることが可能です。その他の地域でも、AI による概要がレンズの検索結果に表示されます。また、Google はレンズを使った動画内の検索機能も追加しており 、UI の簡素化と並行して特定の機能強化も進めています。
まとめ
今回の Google レンズの新しい UI 変更は、ユーザーにとっては、よりシンプルな操作性が得られるというメリットがありますが、「宿題」機能を多用していたユーザーは、今後は Gemini を利用するといった対応が必要になるかもしれません。