Samsung は 2025 年 7 月 9 日 (現地時間) に開催された Unpacked イベントにおいて、「Fan Edition (FE)」初となる折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip 7 FE」を発表しました。
上位モデルの「Galaxy Z Flip 7」や「Galaxy Z Fold 7」とともに発表されたこのモデルは、いくつかの仕様を抑えることで、899 ドルという従来よりも手頃な価格を実現しています。これまで価格がネックで折りたたみスマートフォンを敬遠していたユーザーにとって、新たな選択肢となりそうです。
なお、この記事で紹介する「Galaxy Z Flip 7 FE」は海外で発表されたモデルであり、2025 年 7 月 10 日現在、日本での発売は発表されていません。
Galaxy Z Flip 7 FE の主な特長とスペック
「Galaxy Z Flip 7 FE」は、上位モデルである「Galaxy Z Flip 7」の廉価版モデルという位置づけのため、いくつかの点でコストカットが図られています。
例えば、カバーディスプレイとメインディスプレイの両方は、前世代から据え置きの 3.4 インチと 6.7 インチになっており、上位モデルの 4.1 インチと 6.9 インチと比べて小さいままです。
プロセッサには Samsung の Exynos 2400、8GB RAM と 256GB または 512GB ストレージを選択可能です。なお、チップセットは前世代の Snapdragon 8 Gen 3 や上位モデルの Exynos 2500 に比べてパフォーマンスも落ちています。
リアカメラには 50MP メインカメラと 12MP 超広角カメラ、フロントカメラには 10MP を搭載しています。これらは Galaxy Z Flip 6 から据え置きとなっています。
バッテリーは 25W 有線充電と 4,000mAh を搭載しており、上位モデルの 4,300mAh よりもわずかに少なくなっています。このほか、Galaxy Z Flip 7 FE は Z Fold 7 や Z Flip 7 と同様に、最新の Android 16 ベースとなる One UI 8 を搭載しています。
スペック
以下は Galaxy Z Flip 7 FE と Galaxy Z Flip 7 のスペック比較です。
Galaxy Z Flip 7 FE | Galaxy Z Flip 7 | |
---|---|---|
OS | One UI 8 based Android 16 | One UI 8 based Android 16 |
カバーディスプレイ | 3.4 インチ 720×748 | 4.1 インチ SupreAMOLED 948×1,048 最大 120Hz リフレッシュレート |
メインディスプレイ | 6.7 インチ Dynamic AMOLED 2X 2,640×1,080 最大 120Hz リフレッシュレート | 6.9 インチ Dynamic AMOLED 2X 2,520×1,080 最大 120Hz リフレッシュレート |
CPU | Exynos 2400 | Exynos 2500 |
RAM | 8GB | 12GB |
内部ストレージ | 256GB / 512GB | 256GB / 512GB |
外部ストレージ | – | – |
リアカメラ | 50MP メイン(OIS, F/1.8, DPAF) 12MP 超広角 | 50MP メイン(OIS, F/1.8, DPAF) 12MP 超広角 |
フロントカメラ | 10MP (f/2.2) | 10MP (f/2.2) |
バッテリー | 4,000mAh 25W 有線充電 | 4,300mAh 25W 有線充電 ワイヤレス充電 |
ポート | USB-C | USB-C |
ネットワーク | 5G / 4G-LTE Wi-Fi 6 Bluetooth 5.4 NFC | 5G / 4G-LTE Wi-Fi 7 Bluetooth 5.4 NFC |
その他 | IP48 防塵・防水 Corning Gorilla Glass Victus 2 | |
サイズ | 折りたたみ時: 85.1×71.9×14.9mm 展開時: 165.1×71.9×6.9mm | 折りたたみ時: 85.5×75.2×13.7mm 展開時: 166.7×75.2×6.5mm |
重さ | 187g | 188g |
まとめ
「Galaxy Z Flip 7 FE」は、プロセッサや RAM 容量、ディスプレイのサイズ、バッテリー容量などを調整することで、899 ドルという手頃な価格を実現したモデルです。Motorola の「Razr」ほど安価ではありませんが、Samsung の折りたたみスマートフォンとしては最も買いやすいモデルといえます。
日本での発売は現時点で未定ですが、より手頃な価格の折りたたみ式スマートフォンの選択肢として魅力的なので、投入を期待したいところですね。