Google は Android 版 Chrome ブラウザの「タブグループ」機能におけるユーザーインターフェースの調整を続けており、最新のアップデートでコントロールバーの配置が変更されたことが報告されています。
この変更は、ここ数週間で展開されていましたが、現在 Chrome 138 で広く利用可能になっています。
タブグループ コントロールバーの変更点
今回の変更で、タブグループ利用時に画面下部に表示されるコントロールバーのレイアウトが新しくなりました。主な変更点は以下の通りです。
- 上向きシェブロンの移動: グループ内の全タブをグリッド表示するための上向きのシェブロン (山括弧) が、これまでの左端から右端に移動しました。
- ファビコンが左端に: シェブロンの移動に伴い、開いているページのファビコンがバーの左端から表示されるようになりました。これにより、開いているタブの内容を一目で把握しやすくなったと言えます。
- 新しいタブを追加 (+) ボタンの位置: 新しいタブを追加するための 「+」 アイコンは、これまでのようにバーの右端に固定されず、最後に開いたタブのアイコンの右隣 (少し間を空けて) に表示されるように変更されました。
ただし、開いているタブの数が多い場合は、「+」 アイコンはシェブロンアイコンとともに右側に固定されるようです。

操作性への影響と展開状況
今回の変更により、「+」 アイコンの位置が変動するようになったため、これまでの操作に慣れているユーザーは戸惑うかもしれませんが、ボタン類が右寄りになることで右手で操作するユーザーには使いやすくなったと思います。
このタブグループの UI 変更は、長押しした際のコンテキストメニューで 「グループの新しいタブで開く」 の項目が変更されたことに続くものです。
現在、この新しいインターフェースは Chrome 138 で広く展開され始めています。もしお使いのデバイスで変更が反映されていない場合は、スマートフォンの [アプリ情報] から Chrome アプリを一度強制停止し、再度起動することで新しい UI が読み込まれる可能性があります。
筆者のデバイスで確認してみましたが、上の手順を実行しても新しい UI にはなっておらず、まだ完全には展開されているわけではないようです。
まとめ
今回の変更で、アイコンが左側にまとまったことで、開いているタブの視認性は向上したと考えられます。その一方で、「+」 ボタンの位置が変動するようになったため、慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。個人的には今回の変更は便利なものだと思います。
出典: 9to5Google