Google はすでに告知しているように、Android Auto の最新バージョンから「Google アシスタント」という名称が削除され始めていることが報告されました。
この報告は Android Authority がアプリの APK 解析を行ったことで発見したとしており、Google が広範囲に進めている Google アシスタントから Gemini への置き換えが、Android Auto でも間近に迫っていることを示唆しています。
設定画面から「Google アシスタント」が消える
Android Authority によると、最新の Android Auto v14.8.152744 の内部コードから、これまで「Google アシスタント」と表記されていた部分が、より一般的な「デジタルアシスタント」へと変更されていることが確認されました。
この「デジタルアシスタント」という表記は、すでに置き換えが行われた Android スマートフォンでも使用されています。
設定画面において、以下のような変更が行われているとしています。
- 項目名: 「Google アシスタント」から「デジタルアシスタントを管理」に変更
- 説明文: 「Google アシスタントの天気や自宅/職場の場所などを設定します」から「車内で音声を使ってより多くのことをしましょう」に変更

現状では、この「デジタルアシスタントを管理」をタップすると、従来どおり Google アシスタントの設定ページが表示されるとのことです。これは、まだ多くのユーザー環境で Gemini が利用可能になっていないための一時的な措置と考えられます。将来的には、この項目から Gemini の設定ページに直接アクセスできるようになると予想されます。
Gemini への移行は着々と進行中
Google は 2025 年 5 月に Android Auto および Google ビルトイン搭載車(Android Automotive)向けに Gemini を導入することを発表しており、Google アシスタントからの世代交代を明確に示していました。
UI (ユーザーインターフェース) 上から「Google アシスタント」のブランド名を消し始めるという今回の動きは、水面下で進められてきた Gemini への移行準備が、いよいよ実際に展開され始める段階に入ったことを示唆しています。
まとめ
とはいえ、今回の情報は将来実装される可能性のある機能や開発中の機能を示しているものであり、実際に展開されるかどうかはまだわからず、機能が変更される可能性も残されています。
しかし、Android Auto における Google アシスタントから Gemini への移行はすでに予告されていることなので、「Google アシスタント」の名称が削除され始めたことは、予定どおりに進んでいるものと思われます。
Google はアプリアップデートで Gemini への置き換えを一気に展開するか、あるいは一部分から展開していくのか分かりませんが、今後に期待ですね。