Google は Android デバイスの重要なバックグラウンドサービスに関するアップデートを効率化するため、新しく管理するためのページを追加しました。
この機能は「システムサービス」と呼ばれ、デバイスのセキュリティとプライバシー設定からアクセスできます。このページを利用することで、ユーザーは既存のサービスを管理したり、新しいサービスをインストールしたりすることが可能になります。
Google はスマートフォンの Android ファームウェアに加えて、「Google システムアップデート」と呼ばれる、デバイスの様々な機能を有効にし、セキュリティを強化し、他のアプリのコア機能を導入するための追加サービスを提供しています。
これらのサービスのほとんどは、通常の Android ファームウェアのアップデートとは別に毎月更新され、多くの場合 Google Play ストア経由で最新版がダウンロードされます。
しかし、Play ストアでアプリの自動更新を無効にしている場合、これらの重要なアップデートが見落とされる可能性があります。この問題に対応するため、Google はこれらのサービスを管理するための専用のページをリリースしました。
新しい「システムサービス」ページとは?
この新しい管理ページには、お使いのスマートフォンでサポートされているすべてのシステムサービスが一覧表示され、「利用可能なアップデート」、「未インストール」、「最新の状態」の3つのカテゴリに分類されます。
このページでは、バックグラウンドサービスを削除または無効にすることもできますが、デバイスの使いやすさに影響を与える可能性があるため推奨されません。
9to5Google によると、このページでは以下のようなサービスが管理対象に含まれます。
- Adaptive Connective Services
- Android System Intelligence (ライブキャプション、スマートリプライなど)
- Android System Key Verifier
- Android System SafetyCore (Google メッセージのセンシティブコンテンツ警告など)
- Cross-Device Services (Chromebook での Android アプリストリーミングなど)
- Device Connectivity Service (Pixel Tablet とスマートフォンの通知同期など)
- Device Health Services
- Google Play services (ファスト ペアリング、クイック共有、不明なトラッカーアラートなど)
- Google Play Services for AR (ARCore)
- Settings Services
「システムサービス」へのアクセス方法と利用可能時期
この新しい管理ページは、2025年7月の Google Play システムアップデートで提供される予定です。
お使いの Android デバイスで、[設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [システムサービス] に進むと、Android スマートフォンの機能をスムーズに実行するための内部サービスの一覧が表示されます。
この「システムサービス」ページは、Android 6 以降を実行しているデバイスに順次展開されます。すぐに表示されない場合は、[設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [システムとアップデート] にアクセスし、最新の Google Play システムアップデートをインストールと再起動を求められたら実行してください。これにより、新しいオプションとして「システムサービス」が追加されるはずです。まだ利用できない場合でも、数日以内に展開される見込みです。

まとめ
Google が今回追加した「システムサービス」は、これまでユーザーからは見えにくかった重要なコンポーネントのアップデート状況を可視化し、一元管理できるようにするものです。
特に Google Play ストアの自動更新をオフにしているユーザーにとっては、セキュリティや機能に関わる重要な更新を見逃さずに済むため、有用な機能だと思われます。
また、各サービスがどのような役割を担っているかがリストで示されるため、Android の仕組みに対する透明性を高めるという側面もありそうです。これにより、ユーザーは自分のデバイスが常に最新かつ安全な状態に保たれていることを、より簡単に確認・管理できるようになります。