Google は、Gemini モバイルアプリから自宅のスピーカーやディスプレイにメッセージを送信できるブロードキャスト機能の提供を開始しました。
この機能は現在展開が進んでおり、年内に予定されている Android での Google アシスタントからの置き換えに先駆けた動きとなります。
Gemini でテキストによるブロードキャストが可能に
今回のアップデートの大きなポイントとして、Gemini モバイルアプリと Google Home の連携が強化され、音声とテキスト入力によるブロードキャスト機能も利用できるようになりました。これは今年 6 月に発表されたものです。
これまで Google アシスタント経由では利用できましたが、Gemini アプリからは直接処理ができませんでした。しかし、今回の変更により Gemini が Google アシスタントに頼ることなく、直接リクエストを処理するようになります。
使い方の手順
利用するには、事前に Gemini アプリ右上のプロフィールメニューから「アプリ」リストを開き、「Google Home」の拡張機能を有効にしておく必要があります。
- スマートフォンまたはタブレットで Gemini モバイルアプリを開きます。
- Gemini アプリにブロードキャストしたいメッセージをテキストまたは音声で入力します。
- まだ Google Home を Gemini アプリに接続していない場合は、接続するためのオプションが表示されます。
Google が挙げている具体的なプロンプト例は以下のとおりです。
- 「家に帰る途中だとブロードキャストして」
- 「リビングルームに、宿題の時間だとブロードキャストして」
- 「ガスパチョのレシピを見つけて、キッチンのディスプレイにブロードキャストして」
これにより、外出先から音声やテキストで手軽に家族にメッセージを伝えたり、料理中にレシピをディスプレイに表示させたりするなど、より柔軟な使い方が可能になります。
まとめ
Gemini によるブロードキャスト機能の提供が開始されたことで、これまで Gemini だけでは完結できなかった操作が一つなくなりました。
これは Google アシスタントからの移行という大きな流れの一環であり、ユーザーは、音声入力または音声入力が難しい状況でもテキストで手軽に自宅のデバイスと連携できるようになり、利便性が向上することが期待されます。
なお、筆者も Gemini アプリで試してみましたが、記事執筆時点ではまだ利用することはできませんでした。
出典: Gemini アプリヘルプ, 9to5Google