Samsung が今年後半に発表予定の準フラッグシップモデル「Galaxy S25 FE」において、シリーズで初めてフレキシブル (Flexible) OLED ディスプレイを採用する可能性があることが明らかになりました。これにより、前モデルからの薄型化が実現されると見られています。
上位モデルの技術を採用し、薄型化へ
韓国の ZDNet によると、Samsung Display は今月(7月)から Galaxy S25 FE に搭載される OLED パネルの量産を開始する予定であるとしています。このパネルは、従来の FE モデルで採用されてきたリジッド (Rigid) OLED ではなく、より高価で高性能なフレキシブル OLED である点が大きな特長であることも伝えました。
レキシブル OLED とは?薄型化と設計自由度がメリット
OLED パネルは、基板の素材によって大きく二種類に分けられます。
- リジッド OLED: 硬いガラス基板を使用する従来型のパネル。
- フレキシブル OLED: 柔軟なプラスチック基板を使用し、曲げることが可能なパネル。
フレキシブル OLED は、硬い基板を必要としないため、リジッド OLED に比べてデバイスをより薄く、軽く設計できる利点があります。また、ベゼル(画面の縁)を狭くするなど、デザインの自由度も向上します。これまで、この技術は主に高価なフラッグシップモデルに採用されてきました。
サムスンは、Galaxy S25 FE にフレキシブル OLED を採用することで、下位モデルである Galaxy A シリーズとの明確な差別化を図り、準フラッグシップとしての競争力を高める狙いがあるようです。
Galaxy S25 FE のスペックに関する噂
フレキシブル OLED の採用に伴い、Galaxy S25 FE の本体の厚さは、前モデル Galaxy S24 FE の 8.0mm から 7.4mm へと、0.6mm 薄型化される可能性があると報じられています。わずか 0.6mm の差ですが、持った際の感触や全体の重量感に影響を与える可能性があります。
なお、以前レンダリング画像のリークでも同様の厚みになることが示唆されていました。
その他に噂されているスペックは以下の通りです。
- ディスプレイ: 6.7 インチ FHD+ AMOLED (120Hz)
- プロセッサ: Samsung Exynos 2400
- バッテリー: 4,700mAh (45W 充電対応)
- リアカメラ: 50MP メイン、12MP 超広角、8MP 望遠(Galaxy S24 FE と同じ構成)
- フロントカメラ: 12MP 前面カメラ (Galaxy S25 と同等のセンサー)
- OS: Android 16、One UI 8
また、ベゼルの縮小も噂されており、6.7 インチという大画面ながら、よりコンパクトな持ち心地が期待されます。
まとめ
今回の情報が正しければ、Galaxy S25 FE は、シリーズで初めてフレキシブル OLED を採用することで、より薄く、洗練されたデザインを手に入れることになりそうです。これは、単なる廉価版ではなく、フラッグシップに準ずる体験を提供するという「ファンエディション」のコンセプトを、より明確にするものなるはずです。
とはいえ、チップセットやリアカメラなどハードウェア面でのアップグレードがあまり期待できないというのは、ユーザーにとっては残念かもしれません。
前モデルの Galaxy S24 FE は昨年 9 月に発売されており、S25 FE も同様の時期に登場するのかはわかりませんが、今後の情報に期待です。
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出典: ZDNET Korea