Google は 2025 年 6 月 30 日 (米国時間)、Chromebook などの ChromeOS および ChromeOS Flex の安定版 (Stable Channel) を利用しているデバイス向けに、ChromeOS 137 における 2 回目のマイナーアップデートを展開しました。
今回のアップデートにより、Chrome ブラウザのバージョンは 137.0.7151.123 から 137.0.7151.132 へ、プラットフォームバージョンは 16267.51.0 から 16267.60.0 へと更新されます。
現時点(2025 年 7 月 1 日)でアップデートのリリース告知は出ていますが、詳細な内容についてはまだ公開されていません。cros.tech でアップデートの展開状況を確認したところ、記事執筆時点ではまだ情報が反映されていないようです。
今回のアップデート内容について
今回の Chrome Releases の発表では、このバージョンアップに伴う具体的な新機能やセキュリティ修正に関する詳細な情報は記載されていませんでした。
一般的に、ChromeOS のマイナーアップデートは、主にセキュリティの脆弱性修正や細かなバグの改善が中心となります。今回も同様の修正が主な内容であると考えられます。
また、IssueTracker などのバグ情報を確認したところ、現時点ではバージョン 137.0.7151.132 において、ユーザーに広く影響を与えるような新たな問題は報告されていないようです。
もしアップデート後に新しい問題を発見した場合は、以下の手順で Google にフィードバックを送信することが推奨されています。
- ChromeOS の [設定] > [ChromeOS について] > [フィードバックを送信]
既知の問題について
今回のアップデートによる新たな問題は確認されていませんが、ChromeOS 137 以降でユーザーに広く影響を与える可能性のある既知の問題には、次のようなものがあります。
ChromeOS 137 で発生している Wi-Fi 接続の問題
ChromeOS 137 へのメジャーアップデート後に発生している問題として、「一部の ChromeOS デバイスで TWT 対応の無線アクセスポイントを使用している際に、レイテンシの上昇とスループットの低下が発生する」ことが報告されています。
この影響により、特定の Wi-Fi 環境下でウェブページの読み込みが遅くなるといった現象が起きる可能性があります。
幸いにもこの問題について、IssueTracker で Google 側が問題の原因を特定してすでに修正を行っており、ChromeOS 138 で修正プログラムをリリースする予定であることも明らかにしています。
また、ChromeOS 137 の回避策として以下の手順が紹介されています。
- Ctrl + Alt + t キーを同時に押すと、新しい「crosh」ウィンドウが開きます
- 「
wifi_power_save disable
」と入力し、Enterキーを押します - ウィンドウを閉じる
なお、Chromebook を再起動するたびに同じ手順を実行する必要があります。
まとめ
今回もリリースノートで詳細は明らかにされていませんが、基本的にはセキュリティ修正やバグの改善が含まれているものと思われます。現時点では、アップデートの適用による大きな問題は報告されていないため、お使いのデバイスで利用可能になり次第、適用することをおすすめします。
お持ちのデバイスでアップデートが可能かどうかは、[設定] > [ChromeOS について] > [アップデートを確認] から確認できます。
- 前回のアップデート: ChromeOS 137 に1回目のマイナーアップデート (137.0.7151.123) が展開
- ChromeOS 137 に関するニュースはこちら。
なお、Windows や macOS、Android、iOS などの Chrome ブラウザは、Chrome 138 へとアップデートされていますが、ChromeOS 138 のアップデートは 2025 年 7 月 22 日に予定されています。
出典: Chrome Releases