Android 版の Gmail アプリに対して、通知から直接メールを「既読」としてマークできる新しいボタンのテストが、一部のユーザーを対象に行われていることが明らかになりました。
通知から直接メールを既読処理できるように
多くのメールを受信するユーザーにとって、受信トレイの整理は手間のかかる作業です。特に、送信者や件名だけで内容が判断できるメールを既読にするためだけにアプリを開くのは非効率です。
これまでの Android 版 Gmail アプリでは、メールを既読にするには、通知をタップしてメール本体を開くか、事前に設定したスワイプ操作を行う必要がありました。とくに、通知からは「返信」または「アーカイブ」の選択肢しかありませんでした。
しかし、X (旧 Twitter) ユーザーの Kurt Gomez 氏の報告によると、Gmail の通知内に「Mark as read (既読にする)」ボタンが表示されるようになったとのことです。この機能が実装されれば、ユーザーはアプリを開くことなく、通知センターからワンタップでメールを既読処理できるようになり、受信トレイの管理がより簡単になります。

一部のユーザーを対象とした A/B テストの可能性
この「既読にする」ボタンは、まだ全てのユーザーに提供されているわけではなく、報告者の Gomez 氏も、自身が所有する複数のアカウントのうち、1つのアカウントでしかこの機能が表示されなかったと述べています。
また、最新バージョンの Gmail アプリ (バージョン 2025.06.15) を使用していても表示されないことなどから、Google は現在、一部のユーザーを無作為に選んで新機能の利用状況や反応を見る「A/B テスト」を実施している可能性が高いと考えられます。
iOS 版や他のメールアプリでは既に利用可能な機能
この通知上の「既読にする」ボタンは、Gmail にとって全く新しい機能というわけではありません。iOS 版の Gmail アプリや、他の多くの Android 向けサードパーティ製メールアプリでは、すでに同様のショートカット機能が提供されています。’
今回の変更が正式に展開されれば、Android 版 Gmail が他のプラットフォームやアプリの利便性に追いつくための機能改善と言えます。
まとめ
現在、この新機能が利用できないユーザーは、従来通りメールを開くか、スワイプ操作で既読にする必要があります。今回の「既読にする」ボタンのテストは、小さな変更かもしれませんが、ユーザーの日常的な利便性を向上させる機能となるはずなので、正式展開に期待です。