Google は、Android 版の「Google パスワード マネージャー」も他の Google アプリに引き続き、最新のデザイン言語「Material 3 Expressive」へとデザインを刷新することが明らかになりました。
このアップデートにより、見た目が改善されるだけでなく、パスワードとパスキーを分類するための新しいフィルター機能も導入される予定です。
この情報は、Android Authority が Google Play 開発者サービス (バージョン 25.25.31 beta) の APK 解析によって発見したものです。
Material 3 Expressive で見た目が刷新
今回のアップデートで最も大きな変更点は、UI (ユーザーインターフェース) が「Material 3 Expressive」に準拠することです。
ダイナミックカラーに対応
現在のパスワードマネージャーは、アクセントカラーが青色で固定されています。しかし、新しいデザインではシステムのダイナミックカラーに対応します。これにより、ユーザーが設定した壁紙の色に合わせて、アプリの配色が自動で変わるようになります。
ヘッダーのデザイン変更
メイン画面上部のヘッダー部分のデザインも変更されます。現在の「パスワード マネージャー」というテキスト表示がなくなり、代わりに鍵のロゴと検索バーが配置されます。これにより、よりシンプルで直感的な見た目になります。


なお、パスワードの編集画面や追加画面といった一部のページは、レイアウト自体に変更はないものの、ダイナミックカラーは適用されるとのことです。
パスワードとパスキーを分類できるフィルター機能
新機能として、検索バーの下にフィルターが追加されます。このフィルターを使うことで、保存された情報の中から「パスワード」と「パスキー」を簡単に絞り込んで表示できるようになります。
従来のパスワードとパスキーを分けて管理したいユーザーには便利な変更となります。
Android 16 以前のバージョンでも利用可能に
このデザイン刷新と機能追加は、次期 OS バージョンである Android 16 に限定されたものではなく、旧バージョンの Android を搭載したデバイスにも、このアップデートが提供される予定です。そのため、より多くのユーザーが新しいパスワードマネージャーの恩恵を受けることができます。
まとめ
今回のアップデートにより、Google パスワード マネージャーは、Material 3 Expressive への刷新と新機能が導入される可能性があります。
特に、パスキー専用のフィルター機能は、従来のパスワードと分けて表示できることでパスキーに移行済みかどうかも確認しやすくなるため、便利な機能になると思われます。