Google は、Gemini アプリにおいて、ユーザーが自身のデバイスから動画ファイルを直接アップロードし、その内容について質問できる機能の提供を開始しました。
これまでは YouTube のリンクを貼り付けることで動画に関する質問が可能でしたが、今回のアップデートにより、ローカルに保存されている動画ファイルも分析対象となります。この機能は、新しいナビゲーションドロワーの導入や Gemini 2.5 Pro 安定版への移行と合わせて展開されています。
2025 年 6 月 28 日 : Google Workspace ユーザー向けの Gemini モバイルアプリでも、動画のアップロードのサポートが展開されました。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。
動画分析でできること
この新機能により、ユーザーは自分のスマートフォンなどで撮影・保存した動画を Gemini にアップロードし、その内容を分析させることが可能になります。動画の場面に関する具体的な質問をしたり、内容を説明させたりすることができます。
利用方法と提供状況
動画をアップロードするには、プロンプト入力欄の横にある「+」メニューを開き、「ギャラリー」または「ファイル」を選択します。この機能がアカウントで有効になっている場合、動画ファイルが選択可能になります。まだ対応していない場合は、動画ファイルがグレーアウトまたは非表示になり、選択できません。
この動画アップロード機能はまだ広く展開されておらず、アカウントやデバイスによって利用可否が異なります。一部ユーザーからはWeb版でも利用可能との報告もありますが、現在、以下の環境で利用できることが確認されています。
- アカウント: 無料および有料アカウント
- OS: Android (Google アプリ 15.23 ベータ版) および iOS、ウェブ版
- モデル: Gemini 2.5 Flash および 2.5 Pro
記事執筆時点では、筆者の個人の Google アカウントと Google Workspace アカウントの両方で確認してみましたが、Android、ウェブのどちらも動画をアップロードできませんでした。
まとめ
今回のアップデートにより、Gemini のマルチモーダル機能はテキスト、画像に加えて動画にも対応し、さらに強力になりました。
動画内の情報を検索したり、内容を要約させるなど活用方法が広がります。現状では一部のユーザーへの提供にとどまっているようですが、今後の本格的な展開が期待されます。
出典: 9to5Google