Google は Wear OS 版の Google マップアプリにおいて、新しいデザイン言語 Material 3 Expressive に基づいた、大幅なデザイン刷新をテストしていることが明らかになりました。
この情報は、9to5Google や Android Authority などがアプリの最新ベータ版から発見したものとして報じています。
Wear OS 版 Google マップのデザイン刷新
報告によると、この新しいデザインは Google マップの Wear OS 向けベータ版 (バージョン 25.24) で確認されており、次期 Wear OS 6 のリリースに向けた準備の一環とみられます。
最も大きな変更点はメイン画面のレイアウトで、従来のデザインでは、マイク、キーボード、地図へのショートカットが 3 つの円で横に並んでいましたが、新しいデザインではこれらが 2 行に分割された、より大きなピル(角丸長方形)状のボタンに置き換えられています。
一番上の最も大きなボタンで地図を開き、その下に音声検索を基本とする検索ボタンが配置される構成です。

また、「自宅」と「職場」へのショートカットは、これまでの住所表記をなくした短いピルに変更されました。これにより、限られたスマートウォッチの画面スペースをより効率的に活用しています。
アプリ全体のアクセントカラーには、スマートフォン版アプリでも使用されているティール(青緑色)が採用されていますが、これがウォッチフェイスのテーマカラーに追従するようになるかは現時点では不明です。
メイン画面のショートカット以外にも、機能へのアクセス性を高めるための変更が加えられています。
- 最近の検索: 更新されたカードデザインで表示され、「もっと見る」をタップすることで最大8件の履歴を確認できます
- 人気の検索カテゴリ: 「レストラン」 「食料品店」 「コーヒー」 「駐車場」 「公園」 といった、よく利用されるカテゴリがグリッド状のカードで表示されるようになり、目的の場所を素早く探せるよう工夫されています
- 「検索して移動」タイル: アプリアイコンから起動する機能の一つであるタイルもデザインが更新され、地図、自宅、職場、最近の検索、周辺の場所といった項目に素早くアクセスできる、より高密度なレイアウトになりました

まとめ
今回確認された Material 3 Expressive デザインの導入により、Wear OS 版 Google Maps は、従来の長いリスト形式のデザインから、コンパクトで分かりやすいデザインに変更されるようです。
この変更はまだベータ版の段階であり、すべてのユーザーが利用できるわけではありません。正式リリースまでの間に変更される可能性もありますが、今後のアップデートでより多くのユーザーが利用できるようになることが期待されます。