Samsungの次期フラッグシップタブレット「Galaxy Tab S11」シリーズのうち、「Galaxy Tab S11 Ultra」と見られるデバイスのベンチマークが Geekbench に登場しました。
この情報から、Galaxy Tab S11 Ultra には MediaTek のフラグシップチップ Dimensity 9400+ や 12GB RAM、Android 16 などが搭載される可能性が示唆されました。
Geekbench で判明した Galaxy Tab S11 Ultra の性能
Geekbench では Galaxy Tab S11 Ultra とされる型番「SM-X736B」で登録されており、今回のベンチマークから、以下のような 8 コア構成を備えていることが明らかにされています。
この構成は、今年 4 月に MediaTek が発表した Dimensity 9400+ と同じ構成であることから、Galaxy Tab S11 Ultra には Dimensity 9400+ が搭載される可能性が高いと予想されます。
- 3.73GHz × 1 (Cortex-X925)
- 3.30GHz × 3 (Cortex-X4)
- 2.40GHz × 4 (Cortex-A720)
今回のベンチマークで確認されたスコアは、シングルコアが 1,420、マルチコアが 5,312 となっています。
なお、現在販売されている Dimensity 9400+ 搭載デバイスのスコアがシングルコア 2,700 程度、マルチコアが 8,500 程度となっていることから、今回掲載された情報はプロトタイプである可能性があり、最終的な製品版ではさらに高いスコアが期待されます。
また、12GB RAM を搭載しており、OS には最新の Android 16 がプリインストールされていることから、最新の One UI 8 で動作していることが推測されます。

その他の予想スペック
現時点で Galaxy Tab S11 Ultra に関する公式情報は多くありませんが、前モデルのスペックから、いくつかの特徴が予想されます。
- ディスプレイ: Tab S10 Ultra が 14.6 インチの大型ディスプレイを搭載していたことから、Tab S11 Ultra も同等サイズの巨大なディスプレイを引き続き採用する可能性があります
- カメラ: 背面には 2 つのカメラが搭載されるとみられます
- オーディオ: 4 つのスピーカーによる迫力あるサウンドが期待されます
- その他: 防水・防塵に対応し、少なくとも 2 つ以上のカラーバリエーションが用意されると思われます
予想される発表時期
Galaxy Tab S11 Ultra の発表時期については、前モデルの「Galaxy Tab S10 Ultra」が昨年 9 月下旬に発表され、10 月に発売されたことから、今年も同様のスケジュールになる可能性があります。
一部で期待された 7 月の Unpacked イベントでの発表については、「Galaxy Z Fold 7」および「Galaxy Z Flip 7」が主役になると考えられるため、タブレットは別の機会に発表されると推測されます。
まとめ
Geekbench の情報から、「Galaxy Tab S11 Ultra」は MediaTek の最新フラッグシップチップと大容量 RAM、そして最新の Android 16 を搭載する可能性が示唆されました。
Snapdragon 8 Elite を搭載するという選択も考えられましたが、現行 Galaxy Tab S10 シリーズで MediaTek Dimensity 9300+ を採用したことにより、次世代もその後継を選択したようです。
最近では大型・小型問わず Snapdragon 8 Elite を搭載した Android タブレットがリリースされ始めているため、Dimensity を採用した Samsung がどのような立ち位置となるかは興味深いところですね。あとはコストがどうなるかは、今後の展開に期待です。