先日、Google I/O 2025 では Android や Gemini に関する多くの新発表を行い、Android Auto でも同様に多数の新機能のリリースに関する発表がありました。
さらに今回、Android Auto の開発者向けセッション中に、Spotify のソーシャルリスニング機能「Spotify Jam」が、Android Auto および Google built-in 搭載車で利用可能になることが明らかになりました。
これにより、ドライブ中の音楽再生において、同乗者が自身のスマートフォンからプレイリストの編集や再生コントロールに直接参加できるようになります。
Spotify Jam:リアルタイムでの共有プレイリスト機能
Spotify Jam は、複数のユーザーがリアルタイムで一つのプレイリストを共有し、各自が選曲や曲順の変更を行えるようにする機能です。
この機能により、異なる場所にいるユーザー同士でも、同じ音楽体験を共有することが可能になります。Apple Music の SharePlay と比較して、Spotify Jam はより多くのプラットフォームに対応している点が特長です。
ただし、Jam を開始およびホストするには、Premium プランへの登録が必要です。Free ユーザーは、対面での Jam が可能で、Premium ユーザーがホストする Jam に参加したり、楽曲を追加したりできます。
Android Auto / Google built-in の Spotify Jam 対応
Spotify Jam が Android Auto や Google built-in に対応するにあたり、Google が提供する新しい車内アプリ向けの仕組みが活用されます。この仕組みは、ドライバーの安全性を考慮し、運転中でもアプリが操作しやすく、注意が散漫になりにくい画面デザインを実現することを目的としています。

ユーザーにとっては、再生画面が見やすくなったり、聴きたい曲を探す際の操作がよりシンプルになったりといった、直接的なメリットが期待できます。
一方、Spotify Jam の場合は Android Auto の画面に表示される QR コードを同乗者が読み取るだけで、特別な設定をすることなく Spotify Jam セッションに参加できます。


この手軽さにより、運転手や助手席の人に再生操作を依頼する手間が省け、後部座席にいる人も含め、同乗者全員が気軽にプレイリスト作りに参加できるようになります。
例えば、家族や友人との移動中や旅行の際に、各自のデバイスからスムーズに楽曲を追加できるようになるため、選曲の自由度が広がり、同乗者間の音楽の好みの違いによる調整が簡単になるかもしれません。
まとめ
この機能は、Android Auto 向けには今後数ヶ月以内に提供が開始され、Google built-in 搭載車向けにはその後、順次利用可能になる予定です。
Spotify Jam が Android Auto および Google built-in に対応することで、ドライバーだけでなく同乗者もより自由に、かつ安全に音楽の操作をできるようになり、Spotify の利便性がさらに向上することが期待されます。